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◎2004年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(2005年4月発表)

◎2004年下半期の業界ハイライト

◎2004年上半期の業界ハイライト

◎2003年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(2004年4月発表)

◎2003年の業界ハイライト

◎2003年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(2004年4月発表)

◎2003年の業界ハイライト

◎2002年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(2003年4月発表)

◎2002年の業界ハイライト

◎2001年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(2002年4月発表)

◎2001年の業界ハイライト

◎2000年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(2001年4月発表)

◎2000年の業界ハイライト

◎1999年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(2000年4月発表)

◎1999年の業界ハイライト

◎1998年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(99年4月発表)

◎1998年の主な動きハイライト

◎1997年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(98年4月発表)

◎1997年生産統計の一口メモ特集(98年6月)

◎1997年の主要な動きハイライト(98年1月)

◎1996年生産統計の一口メモ特集(97年5月)










◎2004年1〜12月の国内エアゾール生産統計


日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙2005年4月25日号掲載)


 日本エアゾール協会(冨田猛由会長=東洋エアゾール工業特別顧問)は4月20日(水)理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成16(2004)年1〜12月期のエアゾール生産数量を発表した。
 それによると、総生産数量は5億7,387万0,000缶、前年に比して0.5%の減少となった。昨年は個人消費の弱含みを背景基調にしながらも、ヘアスプレー、シェービングフォームが快走、ハエ・カ用殺虫剤、制汗消臭剤、防錆潤滑剤が堅調に推移し、風呂用芳香剤・泡状ヘアマニキュア剤、育毛トニック剤などの有力品を含む活発な新商品・リニューアル品の投入が業界受注を下支えした。
 主要製品別に見ると、ハエ・カ用殺虫剤8.8%増(殺虫剤全体は2.2%増)、塗料5.2%減、室内消臭剤1.4%増、クリーナー10.1%減、ヘアスプレー11.1%増、一般頭髪用品11.2%減、シェービングフォーム12.4%増、医薬品30.1%減、制汗消臭剤2.1%増、防錆潤滑剤4.1%増、くもり止め12.2%減、簡易消火具32.2%減 ─ である。
 ヘアスプレーが大型有力品の相次ぐ投入で快走、シェービングフォームが活況を呈し、記録的な猛暑で殺虫剤、制汗消臭剤が微増を確保した。半面、塗料、一般頭髪用品、医薬品、自動車用品などの主要製品が不振だったことから、前年を下回った。


2004年エアゾール主要製品生産数量調査表(単位:千缶)
種類1998年1999年2000年2001年2002年2003年2004年
殺虫剤小計68,26479,81091,20881,11468,00168,30769,807
 空間用殺虫剤40,17449,85151,25444,67038,23040,45644,033
 その他(塗布用)殺虫剤28,09029,95939,95436,44429,77127,85125,774
塗料小計59,69558,88056,44955,68557,41954,75551,927
家庭用品小計73,53581,34083,07564,47472,04370,82569,818
 室内消臭剤28,89627,04435,15925,49832,18328,11228,497
 クリーナー22,07532,07825,43116,47518,78916,72215,026
 洗濯用品2,9792,9372,6812,3662,2231,6181,460
人体用品小計311,037320,281289,983301,605286,027290,880289,287
 ヘアスプレー62,49060,67161,44456,21952,95757,06063,405
 一般頭髪用品112,824123,124101,90197,56198,04691,09280,847
 シェービングクリーム18,39120,28817,09116,07215,40117,04619,158
 医薬品24,15425,50622,95119,64618,56315,87611,068
 制汗消臭剤61,33963,73056,05075,52965,85875,12476,685
工業用品小計40,45240,65640,86138,46938,40342,36742,604
 防錆潤滑剤15,53917,79819,38318,01918,66322,72723,667
自動車用品小計41,43938,78638,94137,04937,49333,44932,010
 自動車用くもり止め3,8463,0873,4892,8712,4022,3392,054
 その他自動車用品37,59335,69935,45234,17835,09131,11029,956
その他(簡易消火具など)小計13,05214,28012,79413,38514,84016,32418,417
全エアゾール総計607,474633,953613,311591,781574,226576,907573,870




◎2004年下半期の業界ハイライト


●フランス・エアゾール協会(CFA)は7月28日、03年の同国エアゾール生産量を5億5100万缶(前年比2・8%増)と発表した。医薬品の大幅増が続いており、制汗消臭剤、家庭用品が伸びた。

●石油系諸資材が急騰、脱臭LPGの最高値が続き、段ボール、溶剤、樹脂原料、シュリンクフィルムなど軒並み値上がりし、業界に深刻な影響を与えている。ブリキ缶も鋼材価格の急騰を背景に2次にわたる値上げが実施され、転嫁に苦しむローダー筋は得意先に理解を訴えた。

●輸入LPG、ブリキ缶など主要資材の高騰を理由に、カセットこんろボンベの充填各社は、8〜9月にかけて同ボンベの工場クラ出し価格の値上げを打ち出した。製品当たり5〜7円の巾で、韓国からの輸入品の積み出し価格も平均10%値上げした。

●欧州エアゾール連盟(FEA)は9月16日、03年の欧州エアゾール生産量を48億2959万7000缶(前年比1・8%)と発表、史上最高の記録を更新した。伸長した国はフランス、イタリア、オランダ、東欧諸国である。人体用品、家庭用品、食品などが堅調だった。

●04年のエアゾール市況は、横這い基調で推移した。春の早期展開で好ダッシュした制汗消臭剤と大型新製品の投入が目立ったヘアスプレーがリードし、泡状ヘアマニキュア剤や風呂用芳香剤、さらに育毛トニック剤の大型投入があったが、小ロット化、在来品の在庫圧縮などで、数量的には伸び悩んでいる。

●小池化学(本社・東京都墨田区錦糸)の小池清次社長は9月28日、中堅ローダーである中央エアゾール化学の株式取得を続けた結果、小池化学の中央エアの持株比率が52%の筆頭株主となり、中央エアを連結決算の対象となる完全子会社にすると発表した。

●エアゾール産業新聞社は、使用済みエアゾール缶の廃棄処理問題が正念場を迎えているために、欧米12カ国の関係業界団体に質問状を送り、各国の対策の現状と実態を探った。回答結果をみると、家庭から排出される中身残留缶を含む使用済みエアゾール缶は、地方自治体の責任で処理されており、事業費の財源は各種税金でまかなうのが原則であることが、世界の大勢として浮き彫りになった。

●食品安全委員会(寺田雅彦委員長)は10月28日、エアゾール食品用プロペラント、亜酸化窒素(笑気ガス)の食品健康管理評価について審議し、「安全性評価に問題ない」というい結論を出した。薬事・食品衛生審議会の審議・答申を経て、05年5月ごろ正式に認可される公算が強まった。

●拡大基調を続けてきたポンプ市場は、関係メーカー各社の観測によると、04年は前年並みの4億9000万本前後になった模様である。有力ブランドメーカー筋が詰め替え用を投入して大幅減となったディスペンサーポンプを泡ポンプ、トリガーポンプ、ワンドロップローションなどがカバーした。

●エアゾール缶適正処理推進委員会(冨田猛由委員長=日本エアゾール協会会長)は、11月24日に第一回会合を開いた。同委員会は、使用済みエアゾール缶の最適な回収・リサイクルシステムを構築するために必要な調査を実施するのが目的で、経済産業省化学課が設置したもの。その結果を踏まえ、随時、地方自治体(全都清)の担当者との本格的な討議に入る。





◎2004年上半期の業界ハイライト


日本エアゾール協会は1月22日、都内で新年賀詞交歓会を開き、冨田猛由会長(東洋エアゾール工業特別顧問)は平成16年度の業界の重要課題として大型新規品の開発投入などによる市場浮上を期待し、使用済み缶の廃棄処理対策の一段の取り組み強化・行政サイドとの本格交渉への進展見通しを強調した。

●産業用ガスの大手、エア・ウォーター(本社・大阪市中央区、青木弘CEO)と中堅ローダー、キョーワ工業(本社・大阪市淀川区、関直彦CEO)は2月12日、エアゾール事業における包括的な業務提携並びに資本提携について正式に合意した。エア・ウォーターは、これにより両社のエアゾール事業のシナジー(相乗)効果を活かし拡大発展を目指すとしている。

●日本ガス機器検査協会は03年のカセットこんろ用ボンベの検査実績を1億1987万缶、前年比0・2%減と発表した。暖冬により実需が伸び悩んだものの、関係筋は底固い動きとの見方が大勢。

●経済産業省鋼工業動態調査室は2月中旬までに、化粧品統計の一環として、03年のへアスプレーの出荷数量は5852万5000缶(前年比8・0%増)、出荷金額は248億5000万円(同0・7%増)と発表した。若年層にセミロングに合ったヘアメイク剤としての要素を訴求した新大型ヘアスプレーなどの投入があり、市場はやや回復してきた。

●使用済みエアゾール缶の廃棄処理対策が地方自治体など行政とのルール化交渉で厳しさを増しているのを背景に、塗料などを中心にガス抜きキャップの採用率が高まり、3月現在、4200万個に達している。

●日本エアゾール協会(冨田猛由会長)は4月23日理事会を開き、平成15年(1−12月)のエアゾール生産量を5億7691万7000缶(前年比0・5%増)と発表した。制汗消臭剤の活況、ヘアスプレーの復調をはじめ、防錆潤滑剤・簡易消火具が著増した。半面、塗料・医薬品・室内消臭剤・一般(その他)頭髪用品・医薬品など主要製品が伸び悩んだ。

●英国エアゾール協会(BAMA)は5月1日、03年の同国エアゾール生産量を13億4640万缶(前年比4・7%減)と発表した。制汗消臭剤、医薬品が急増した。

●全米消費者用特殊製品協会(CSPA)は5月上旬に恒例のエアゾール部会中間総会を開き、03年の同国エアゾール生産量を35億5076万7000缶(前年比0・9%増)と発表した。これは従来の史上最高記録だった前年を上回るもので、好況を維持している。

●一液製品(ガス物商品)のトータル市場は、輸入品比率が高くなったカセットこんろ用ガスボンベ1億2000万缶、堅調なカークーラー用サービス缶960万缶、HFC−152aへの転換が徐々に進むブロワー600万缶、ライター用ガスボンベ570万缶、トーチ用ボンベ430万缶など、全体で1億5200万缶の市場を形成している。

●独エアゾール協会(IGA)は5月20日、03年の同国エアゾール生産量を9億7000万缶(前年比0・3%減)と発表した。制汗消臭剤の大幅増が目立つ。

●日本エアゾール協会(冨田猛由会長)は5月28日、都内で第48回通常総会を開き、使用済みエアゾール缶の廃棄処理対策が正念場を迎えたとして、緊急を要する最重要課題に位置づけ、その強力な推進を決議した。

●有力ローダー、エア・ウォーター・ゾルは6月18日に株主総会を開き、新社長に見野忠嗣氏(エア・ウォーター副社長)を選任した。見野氏は会長を兼任する。

●最大手ローダー、東洋エアゾール工業は6月23日株主総会を開き、代表取締役社長に木内秀人氏(東京製缶埼玉工場長)を新任するとともに、吉田康美氏(東部営業部門担当)を常務、阿部伸(三重工場長)・尾形研(生産管理部長)・多田晃(研究開発部長兼品質管理部長)の各氏を取締役に昇格する新役員人事を決めた。




◎2003年1〜12月の国内エアゾール生産統計


日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙2004年4月25日号掲載)


 日本エアゾール協会(冨田猛由会長=東洋エアゾール工業特別顧問)は4月23日(金)理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成15(2003)年1〜12月期のエアゾール生産数量を発表した。
 それによると、総生産数量は5億7,690万7,000缶、前年に比して0.5%の増加で、下げ止まり感を裏付ける結果となった。昨年は個人消費の底這い不況を背景基調にしながらも、制汗消臭剤の活況、ヘアスプレーの復調、防錆潤滑剤・簡易消火具が快走したのに加え、育毛剤・防ダニ剤・ゴキブリ用捕獲剤・スプレーストッキング剤などの中堅有力品の活発な投入が業界受注を下支えした。
 主要製品別に見ると、殺虫剤0.4%増、塗料4.6%減、室内消臭剤12.6%減、クリーナー11.0%減、ヘアスプレー6.8%増、一般頭髪用品7.1%減、シェービングフォーム10.7%増、医薬品14.5%減、制汗消臭剤14.1%増、防錆潤滑剤21.8%増、くもり止め2.6%減、簡易消火具286.5%増 ─ である。
 制汗消臭剤が快走、ヘアスプレーが復調し、有力銘柄が再国産化した防錆潤滑剤が大幅に伸びた。また、TV通販に登場したことからブームとなった簡易消火具が急伸し、活発な新製品投入でシェービングフォームが好調に推移した。塗料、室内消臭剤、一般頭髪用品、医薬品などの主要製品が不振だったが、4年ぶりで増加に転じた。なお、昨年の統計から殺虫剤は「ハエ・カ用」と「その他殺虫剤」に区分を変更し(「塗布用殺虫剤」から改称)、人体用の「携帯スプレー」の区分は廃止された。


2003年エアゾール主要製品生産数量調査表(単位:千缶)
種類1998年1999年2000年2001年2002年2003年
殺虫剤小計68,26479,81091,20881,11468,00168,307
 空間用殺虫剤40,17449,85151,25444,67038,23040,456
 その他(塗布用)殺虫剤28,09029,95939,95436,44429,77127,851
塗料小計59,69558,88056,44955,68557,41954,755
家庭用品小計73,53581,34083,07564,47472,04370,825
 室内消臭剤28,89627,04435,15925,49832,18328,112
 クリーナー22,07532,07825,43116,47518,78916,722
 洗濯用品2,9792,9372,6812,3662,2231,618
人体用品小計311,037320,281289,983301,605286,027290,880
 ヘアスプレー62,49060,67161,44456,21952,95753,405
 一般頭髪用品112,824123,124101,90197,56198,04691,092
 シェービングクリーム18,39120,28817,09116,07215,40117,046
 医薬品24,15425,50622,95119,64618,56315,876
 制汗消臭剤61,33963,73056,05075,52965,85875,124
工業用品小計40,45240,65640,86138,46938,40342,367
 防錆潤滑剤15,53917,79819,38318,01918,66322,727
自動車用品小計41,43938,78638,94137,04937,49333,449
 自動車用くもり止め3,8463,0873,4892,8712,4022,339
 その他自動車用品37,59335,69935,45234,17835,09131,110
その他(簡易消火具など)小計13,05214,28012,79413,38514,84016,324
全エアゾール総計607,474633,953613,311591,781574,226576,907




◎2003年の業界ハイライト


●日本エアゾール協会は1月24日、都内で新年賀詞交歓会を開き、冨田猛由会長(東洋エアゾール工業相談役)は平成15年度の業界の重要課題として大型新規品の開発投入などによる市場の再生、使用済み缶の廃棄処理対策の進展を強調した。

●日本ガス機器検査協会は02年のカセットコンロ用ボンベの検査実績を1億2233万缶、前年比10・4%増と発表した。韓国からの輸入品の増加が背景にあるとの見方が大勢。

●環境対応の市場要求が高まるにつれ、圧縮ガス系エアゾール製品の年間製販量は強い増勢基調にある。本紙調査によると、液化ガスとの混合ガス品を含めて、窒素ガス処方品3600万缶、炭酸ガス2800万缶をはじめ、圧縮空気・ヘリウムその他で約6500万缶前後になったと観測されている。2連式染毛剤の増産が大きく貢献。

●経済産業省鋼工業動態調査室は2月中旬までに、化粧品統計の一環として、02年のへアスプレーの出荷数量は5420万6000缶(前年比1・9%増)、出荷金額は246億8800万円(同3・6%増)と発表した。

●環境省廃棄物・リサイクル対策部は2月20日、国会提出を予定している廃棄物処理・清掃法改正案に関連して、「適正処理困難物」を政令指定する条文を削除、見送る方針を明らかにした。使用済みエアゾール缶が指定対象製品のひとつに例示されていたことから、業界は強い反対を表明していた。

●日本エアゾール容器協議会(郡司実代表幹事)は02年のエアゾール容器生産量を5億9170万5000缶(前年比1・2%減)、バルブ生産量を6億1086万4000個(同2・7%減)と発表した。

●一液製品(ガス物商品)のトータル市場は、輸入品増が続くカセットコンロ用ガスボンベ1億2000万缶、堅調なカークーラー用サービス缶950万缶はじめ、ライター用ガスボンベ570万缶、トーチ用ガスボンベ480万缶、ブロワ―470万缶、キャンプ用ガスボンベ240万缶、スポーツ用冷却剤160万缶など1億5600万缶の市場を形成している(本紙調査)。

●日本エアゾール協会(冨田猛由会長)は4月23日理事会を開き、平成14年(1−12月)のエアゾール生産量を5億7422万6000缶(前年比3・0%減)と発表した。室内消臭剤が大幅増し、2連式染毛剤・泡状シャンプーなど大型量販品の投入があった一般頭髪用品が増勢に転じたが、殺虫剤・制汗消臭剤・ヘアスプレー・医薬品などの主要製品の不振が響いた。

●英国エアゾール協会(BAMA)は4月28日、02年の同国エアゾール生産量を14億1230万缶(前年比1・6%増)と発表した。人体用品部門の伸びが続いている。

●全米消費者用特殊製品協会(CSPA)は5月中旬に恒例のエアゾール部会中間総会を開き、02年の同国エアゾール生産量を35億1805万缶(前年比13・7%増)と発表した。これは従来の史上最高記録だった96年を9・6%上回るもので、驚異的な復活劇を印象づけた。ただ、高伸長の結果の出方について、調査方法の改良(変更)を指摘する声もある。

●日本エアゾール協会は5月28日都内で、第48回通常総会を開き、会長に冨田猛由氏(東洋エアゾール工業特別顧問)、副会長に南宣之氏(ダイゾー副社長)、小池清次氏(小池化学社長)を選任した。また、日本エアゾール・ヘアラッカー工業組合は5月22日、静岡県熱海市で第42回通常総会を開き、理事長に古谷二郎氏(ニューヘヤー化粧料本舗社長)、副理事長に松本幸康氏(花精化学工業社長)を選出した。

●独エアゾール協会(IGA)は5月26日、02年の同国エアゾール生産量を9億7300万缶(前年比1・9%増)と発表した。人体用品、殺虫剤が堅調に推移している。

●産業用ガスの大手、エア・ウォーター(本社・大阪市中央区東心斎橋、資本金155億1200万円、青木弘CEO)は6月5日までに、すでに傘下に収めているエアゾール充填3社(東京エアゾル化学、A・W・Iゾル、近畿エアゾル工業)の合併を10月1日に実現することを明らかにした。合併新社の社名は「エア・ウォーター・ゾル株式会社」、資本金は4億円(エア・ウォーターが100%出資)。新社長及び役員人事は8月15日現在、未定。

●エアゾール産業新聞社は、全国のエアゾール充填工場の確認調査を行ったが、03年7月現在、47工場となり、会社数で見ると、営業用生産している会社は42社。業務内容的に見ると、受託充填主体28社、自家充填主体14社である。

●フランス・エアゾール協会(CFA)は7月9日、同国の02年エアゾール生産量を5億3600万缶(前年比2.4%増)と発表した。医薬品が大幅に増加したのが目立つ。

●経産省鋼工業動態調査室は8月13日、化粧品の上半期統計を発表したが、このうち、ヘアスプレーは2723万3000個(缶)、112億9200万円となった。前年同期比では販売個数が11.3%、販売金額が0.6%増。一部に「ヘアスプレー復調の兆し」の見方も。

●産業用ガスの大手、エア・ウォーター(本社・大阪市中央区、青木弘CEO)は9月10日、グループ傘下のエアゾール充填3社を統合合併した新会社「エア・ウォーター・ゾル」の役員人事を発表した。初代社長には結城博夫氏(旧東京エアゾル化学社長)、常務取締役営業本部長に篠原幸雄氏(旧A.W.Iゾル専務)、同管理本部長に澤木暁氏(旧東京エアゾル化学取締役)が就任した

●03年の下半期のエアゾール市況は、冷夏に見舞われた制汗消臭剤や殺虫剤の動きが気になるが、ヘアスプレー、泡状スタイリング剤など頭髪用品を中心に大型新製品・リニューアル品の投入が活発化、50〜100万缶クラスの中規模ロット品が相次いで投入されるなど、ようやく下げ止まり観測が強まってきた。

●欧州エアゾール連盟(FEA)は10月9日、02年の欧州エアゾール生産量を47億4576万3000缶、前年比1.5%増と発表した。同連盟に加入している20カ国の報告を集計したもので、史上最高を記録した。

●食品安全委員会は12月9日、エアゾール食品用プロペラント、亜酸化窒素(笑気ガス)の食品添加物指定に関して、12月17日の第3回添加物専門委員会で亜酸化窒素の食品健康評価を始めることを明らかにした。

●ポンプ製品市況は、03年の製販実績が4億9000万本(2000万本増)に達する見通しである。トリガーポンプの善戦、泡ポンプの拡大基調などで漸増傾向が続いている。ポンプメーカー各社が明らかにした。




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◎2003年1〜12月の国内エアゾール生産統計


日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙2004年4月25日号掲載)


 日本エアゾール協会(冨田猛由会長=東洋エアゾール工業特別顧問)は4月23日(金)理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成15(2003)年1〜12月期のエアゾール生産数量を発表した。
 それによると、総生産数量は5億7,690万7,000缶、前年に比して0.5%の増加で、下げ止まり感を裏付ける結果となった。昨年は個人消費の底這い不況を背景基調にしながらも、制汗消臭剤の活況、ヘアスプレーの復調、防錆潤滑剤・簡易消火具が快走したのに加え、育毛剤・防ダニ剤・ゴキブリ用捕獲剤・スプレーストッキング剤などの中堅有力品の活発な投入が業界受注を下支えした。
 主要製品別に見ると、殺虫剤0.4%増、塗料4.6%減、室内消臭剤12.6%減、クリーナー11.0%減、ヘアスプレー6.8%増、一般頭髪用品7.1%減、シェービングフォーム10.7%増、医薬品14.5%減、制汗消臭剤14.1%増、防錆潤滑剤21.8%増、くもり止め2.6%減、簡易消火具286.5%増 ─ である。
 制汗消臭剤が快走、ヘアスプレーが復調し、有力銘柄が再国産化した防錆潤滑剤が大幅に伸びた。また、TV通販に登場したことからブームとなった簡易消火具が急伸し、活発な新製品投入でシェービングフォームが好調に推移した。塗料、室内消臭剤、一般頭髪用品、医薬品などの主要製品が不振だったが、4年ぶりで増加に転じた。なお、昨年の統計から殺虫剤は「ハエ・カ用」と「その他殺虫剤」に区分を変更し(「塗布用殺虫剤」から改称)、人体用の「携帯スプレー」の区分は廃止された。


2003年エアゾール主要製品生産数量調査表(単位:千缶)
種類1998年1999年2000年2001年2002年2003年
殺虫剤小計68,26479,81091,20881,11468,00168,307
 空間用殺虫剤40,17449,85151,25444,67038,23040,456
 その他(塗布用)殺虫剤28,09029,95939,95436,44429,77127,851
塗料小計59,69558,88056,44955,68557,41954,755
家庭用品小計73,53581,34083,07564,47472,04370,825
 室内消臭剤28,89627,04435,15925,49832,18328,112
 クリーナー22,07532,07825,43116,47518,78916,722
 洗濯用品2,9792,9372,6812,3662,2231,618
人体用品小計311,037320,281289,983301,605286,027290,880
 ヘアスプレー62,49060,67161,44456,21952,95753,405
 一般頭髪用品112,824123,124101,90197,56198,04691,092
 シェービングクリーム18,39120,28817,09116,07215,40117,046
 医薬品24,15425,50622,95119,64618,56315,876
 制汗消臭剤61,33963,73056,05075,52965,85875,124
工業用品小計40,45240,65640,86138,46938,40342,367
 防錆潤滑剤15,53917,79819,38318,01918,66322,727
自動車用品小計41,43938,78638,94137,04937,49333,449
 自動車用くもり止め3,8463,0873,4892,8712,4022,339
 その他自動車用品37,59335,69935,45234,17835,09131,110
その他(簡易消火具など)小計13,05214,28012,79413,38514,84016,324
全エアゾール総計607,474633,953613,311591,781574,226576,907




◎2003年の業界ハイライト


●日本エアゾール協会は1月24日、都内で新年賀詞交歓会を開き、冨田猛由会長(東洋エアゾール工業相談役)は平成15年度の業界の重要課題として大型新規品の開発投入などによる市場の再生、使用済み缶の廃棄処理対策の進展を強調した。

●日本ガス機器検査協会は02年のカセットコンロ用ボンベの検査実績を1億2233万缶、前年比10・4%増と発表した。韓国からの輸入品の増加が背景にあるとの見方が大勢。

●環境対応の市場要求が高まるにつれ、圧縮ガス系エアゾール製品の年間製販量は強い増勢基調にある。本紙調査によると、液化ガスとの混合ガス品を含めて、窒素ガス処方品3600万缶、炭酸ガス2800万缶をはじめ、圧縮空気・ヘリウムその他で約6500万缶前後になったと観測されている。2連式染毛剤の増産が大きく貢献。

●経済産業省鋼工業動態調査室は2月中旬までに、化粧品統計の一環として、02年のへアスプレーの出荷数量は5420万6000缶(前年比1・9%増)、出荷金額は246億8800万円(同3・6%増)と発表した。

●環境省廃棄物・リサイクル対策部は2月20日、国会提出を予定している廃棄物処理・清掃法改正案に関連して、「適正処理困難物」を政令指定する条文を削除、見送る方針を明らかにした。使用済みエアゾール缶が指定対象製品のひとつに例示されていたことから、業界は強い反対を表明していた。

●日本エアゾール容器協議会(郡司実代表幹事)は02年のエアゾール容器生産量を5億9170万5000缶(前年比1・2%減)、バルブ生産量を6億1086万4000個(同2・7%減)と発表した。

●一液製品(ガス物商品)のトータル市場は、輸入品増が続くカセットコンロ用ガスボンベ1億2000万缶、堅調なカークーラー用サービス缶950万缶はじめ、ライター用ガスボンベ570万缶、トーチ用ガスボンベ480万缶、ブロワ―470万缶、キャンプ用ガスボンベ240万缶、スポーツ用冷却剤160万缶など1億5600万缶の市場を形成している(本紙調査)。

●日本エアゾール協会(冨田猛由会長)は4月23日理事会を開き、平成14年(1−12月)のエアゾール生産量を5億7422万6000缶(前年比3・0%減)と発表した。室内消臭剤が大幅増し、2連式染毛剤・泡状シャンプーなど大型量販品の投入があった一般頭髪用品が増勢に転じたが、殺虫剤・制汗消臭剤・ヘアスプレー・医薬品などの主要製品の不振が響いた。

●英国エアゾール協会(BAMA)は4月28日、02年の同国エアゾール生産量を14億1230万缶(前年比1・6%増)と発表した。人体用品部門の伸びが続いている。

●全米消費者用特殊製品協会(CSPA)は5月中旬に恒例のエアゾール部会中間総会を開き、02年の同国エアゾール生産量を35億1805万缶(前年比13・7%増)と発表した。これは従来の史上最高記録だった96年を9・6%上回るもので、驚異的な復活劇を印象づけた。ただ、高伸長の結果の出方について、調査方法の改良(変更)を指摘する声もある。

●日本エアゾール協会は5月28日都内で、第48回通常総会を開き、会長に冨田猛由氏(東洋エアゾール工業特別顧問)、副会長に南宣之氏(ダイゾー副社長)、小池清次氏(小池化学社長)を選任した。また、日本エアゾール・ヘアラッカー工業組合は5月22日、静岡県熱海市で第42回通常総会を開き、理事長に古谷二郎氏(ニューヘヤー化粧料本舗社長)、副理事長に松本幸康氏(花精化学工業社長)を選出した。

●独エアゾール協会(IGA)は5月26日、02年の同国エアゾール生産量を9億7300万缶(前年比1・9%増)と発表した。人体用品、殺虫剤が堅調に推移している。

●産業用ガスの大手、エア・ウォーター(本社・大阪市中央区東心斎橋、資本金155億1200万円、青木弘CEO)は6月5日までに、すでに傘下に収めているエアゾール充填3社(東京エアゾル化学、A・W・Iゾル、近畿エアゾル工業)の合併を10月1日に実現することを明らかにした。合併新社の社名は「エア・ウォーター・ゾル株式会社」、資本金は4億円(エア・ウォーターが100%出資)。新社長及び役員人事は8月15日現在、未定。

●エアゾール産業新聞社は、全国のエアゾール充填工場の確認調査を行ったが、03年7月現在、47工場となり、会社数で見ると、営業用生産している会社は42社。業務内容的に見ると、受託充填主体28社、自家充填主体14社である。

●フランス・エアゾール協会(CFA)は7月9日、同国の02年エアゾール生産量を5億3600万缶(前年比2.4%増)と発表した。医薬品が大幅に増加したのが目立つ。

●経産省鋼工業動態調査室は8月13日、化粧品の上半期統計を発表したが、このうち、ヘアスプレーは2723万3000個(缶)、112億9200万円となった。前年同期比では販売個数が11.3%、販売金額が0.6%増。一部に「ヘアスプレー復調の兆し」の見方も。

●産業用ガスの大手、エア・ウォーター(本社・大阪市中央区、青木弘CEO)は9月10日、グループ傘下のエアゾール充填3社を統合合併した新会社「エア・ウォーター・ゾル」の役員人事を発表した。初代社長には結城博夫氏(旧東京エアゾル化学社長)、常務取締役営業本部長に篠原幸雄氏(旧A.W.Iゾル専務)、同管理本部長に澤木暁氏(旧東京エアゾル化学取締役)が就任した

●03年の下半期のエアゾール市況は、冷夏に見舞われた制汗消臭剤や殺虫剤の動きが気になるが、ヘアスプレー、泡状スタイリング剤など頭髪用品を中心に大型新製品・リニューアル品の投入が活発化、50〜100万缶クラスの中規模ロット品が相次いで投入されるなど、ようやく下げ止まり観測が強まってきた。

●欧州エアゾール連盟(FEA)は10月9日、02年の欧州エアゾール生産量を47億4576万3000缶、前年比1.5%増と発表した。同連盟に加入している20カ国の報告を集計したもので、史上最高を記録した。

●食品安全委員会は12月9日、エアゾール食品用プロペラント、亜酸化窒素(笑気ガス)の食品添加物指定に関して、12月17日の第3回添加物専門委員会で亜酸化窒素の食品健康評価を始めることを明らかにした。

●ポンプ製品市況は、03年の製販実績が4億9000万本(2000万本増)に達する見通しである。トリガーポンプの善戦、泡ポンプの拡大基調などで漸増傾向が続いている。ポンプメーカー各社が明らかにした。



◎2002年1〜12月の国内エアゾール生産統計


日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙2003年4月25日号掲載)


 日本エアゾール協会(冨田猛由会長=東洋エアゾール工業相談役)は4月23日(水)理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成14(2002)年1〜12月期のエアゾール生産数量を発表した。
 それによると、総生産数量は5億7,422万6,000缶、前年に比して3.0%の減少で、事前の予想よりも低い減少率でとどまった。昨年は個人消費の根強い底這い不況を背景基調にしながらも、2連式染毛剤の快走、室内消臭剤の大型品投入、洗鼻剤の開発ラッシュ、泡状頭髪品の量販品登場など有力な新企画・リニューアル品の投入は活発だったが、殺虫剤の生産調整減、6月低温による制汗消臭剤の減速の影響を埋め切れなかった。
 主要製品別に見ると、空間用殺虫剤14.4%減、塗布用殺虫剤18.3%減、塗料3.1%増、室内消臭剤26.2%増、クリーナー14.0%増、ヘアスプレー5.8%減、一般頭髪用品0.5%増、シェービングフォーム4.2%減、医薬品5.5%減、制汗消臭剤12.8%減、防錆潤滑剤3.6%増、くもり止め16.3%減 ─ である。
 室内消臭剤が快走、エアコン洗浄剤が復調機運に乗ったクリーナーが急伸、2連式染毛剤、泡状シャンプー・コンディショナーの大型量販品投入があった一般頭髪用品が微増に転じ、また有力銘柄が完成品輸入から国産化に移行した防錆潤滑剤や塗料の各品目が堅調に推移した。しかし、殺虫剤、制汗消臭剤、ヘアスプレー、シェービングフォーム、医薬品などの主要製品が不振で、3年連続の減少となった。


2002年エアゾール主要製品生産数量調査表(単位:千缶)
種類1998年1999年2000年2001年2002年
殺虫剤小計68,26479,81091,20881,11468,001
 空間用殺虫剤40,17449,85151,25444,67038,230
 塗布用殺虫剤28,09029,95939,95436,44429,771
塗料小計59,69558,88056,44955,68557,419
家庭用品小計73,53581,34083,07564,47472,043
 室内消臭剤28,89627,04435,15925,49832,183
 クリーナー22,07532,07825,43116,47518,789
 洗濯用品2,9792,9372,6812,3662,223
人体用品小計311,037320,281289,983301,605286,027
 ヘアスプレー62,49060,67161,44456,21952,957
 一般頭髪用品112,824123,124101,90197,56198,046
 シェービングクリーム18,39120,28817,09116,07215,401
 医薬品24,15425,50622,95119,64618,563
 制汗消臭剤61,33963,73056,05075,52965,858
工業用品小計40,45240,65640,86138,46938,403
 防錆潤滑剤15,53917,79819,38318,01918,663
自動車用品小計41,43938,78638,94137,04937,493
 自動車用くもり止め3,8463,0873,4892,8712,402
 その他自動車用品37,59335,69935,45234,17835,091
その他(簡易消火具など)小計13,05214,28012,79413,38514,840
全エアゾール総計607,474633,953613,311591,781574,226



◎2002年の業界ハイライト


●エアゾール業界のグローバル対応は益々進展し、2大ローダーのタイ生産拠点構築に加え、有力ローダーの小池化学と韓国・大陸製缶、日本瓦斯と中国・ラーヤケミカル社との提携は、単なる技術援助から生産委託に向かっている。スズカファインも、中国・韓国のローダー数社との提携を模索している。

●フランス・エアゾール協会は7月11日、01年の同国エアゾール生産量は5億2,340万缶、前年比7・4%減と発表した。ヘアスプレー、泡状スタイリング剤などの大幅減が響いた。

●産業用ガスの大手、エア・ウォーターの傘下に入ったA・W・I・ゾルの新社長に寺田正志氏(前柏化学工業社長)、専務に篠原幸雄氏(エア・ウォーター産業事業部課長)がそれぞれ就任した。7月10日発表。

●厚生労働省食品保険部基準課は7月31日、エアゾール食品用プロペラント「亜酸化窒素(笑気ガス)」が新たに追加する食品添加物の指定候補リストに入っていることを明らかにした。薬事・衛生審議会の検討を経て、03年夏に許可される公算が高まっている。

●東京都23区の清掃事業を統括する「東京23区清掃協議会」は8月末からの1カ月間、都23区でエアゾール缶・カセットコンロボンベの使い切り排出キャンペーンを実施した。公共施設・集積場でのポスター掲示、収集車へのステッカー貼付、公共施設での小冊子配布による広報活動で、使い切り排出の徹底を図る。

●一方、同キャンペーン実施に伴い、同協議会から協力要請を受けたエアゾール製品処理対策協議会(事務局・日本エアゾール協会)は、台東・練馬両区で排出実態調査を行った。キャンペーン実施前と実施後にそれぞれ家庭から排出されたエアゾール缶等を試料として回収、キャンペーン効果を検証するが狙い。結果は12月をメドに報告書作成のため、まとめる。

●経産省鋼工業動態調査室は8月14日、化粧品統計の一環としてヘアスプレーの02年上半期(1―6月)の生産・出荷量は2,446万缶、112億2,300万円と発表した。前年同期比で販売個数が0・5%減、販売個数が2・5%増となった。関係筋は「下げ止まりの兆しも」とコメント。

●厚生労働省食品保険部基準課は9月11日、エアゾール食品用プロペラント、亜酸化窒素(笑気ガス)の食品添加物指定の共同申請を受理したことを明らかにした。共同申請していたのは、三栄源エフ・エフ・アイ、米国乳製品輸出協会、キョーワ工業、住友精化の4社。欧米ではエアゾール食品は巨大市場を形成しており、不況に見舞われている日本業界では、新たな起爆剤として大いに開発熱が高まりつつある。すでに水面下で乳業メーカーを中心に食品各社の商品開発の動きは激しくなっている。

●欧州エアゾール連盟(FEA)は10月24日、01年の欧州エアゾール生産量を46億7,583万1千缶、前年比4・2%増と発表した。同連盟に加盟する20カ国の年間生産量を集計報告したもの。英、独、伊、オランダなど各国が伸び、史上最高を記録した。

●石油輸入価格の急騰などを理由に、主要資材である脱臭LPGは11月出荷分からキロ15〜20円、DMEは12月出荷分からキロ20円、HFC−134aは同80円の値上げを相次いで打ち出した。関係各社は、ユーザー筋と値上げ交渉に入っているが、業界は春先出荷に向けて繁忙期に入っており、苦境にたたされている。

●02年の日本のポンプ市場は、漸増基調で前年を上回る4億7,000万本前後の年間製販量に達する見込みである。3ccディスペンサーの下げ止まり、1ccディスペンサー・ローションポンプの堅実増、化粧品用途も含めたトリガータイプの善戦が要因に挙げられる。品種別の推定年間生産量はディスペンサーポンプ(3cc、1cc)約2億1千万本、フィンガースプレーポンプ約1億1,500万本、トリガーポンプ約8,800万本、ローションポンプ5,100万本、その他2,100万本である。





◎2001年1〜12月の国内エアゾール生産統計


日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙2002年4月25日号掲載)


 日本エアゾール協会(冨田猛由会長=東洋エアゾール工業相談役)は4月25日(木)理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成13(2001)年1〜12月期のエアゾール生産数量を発表した。
 それによると、総生産数量は5億9,178万1,000缶で、前年に比して3.5%の減少である。昨年はモノみな売れない消費の底這い不況を背景にしながらも、制汗消臭剤が快走、各種スキンケア剤・育毛トニック剤など有力な新企画品・リニューアル品の活発な投入が目立ったが、前年までに大ブレークした全量噴霧式くん蒸剤、エアコン洗浄剤の在庫調整による生産減、加速した在来品の目減りを埋めきれなかった。
 主要製品別に見ると、空間用殺虫剤12.8%増、塗布用殺虫剤8.8%減、塗料1.4%減、室内消臭剤27.5%減、クリーナー35.2%減、ヘアスプレー8.5%減、一般頭髪用品4.3%減、シェービングフォーム6.0%減、医薬品14.4%減、制汗消臭剤34.8%増、防錆潤滑剤7.0%減、くもり止め17.7%減 ─ である。
 制汗消臭剤が快走、各種スキンケア剤で大型有力品投入があった「その他人体用品」(20.2%増)が大幅に伸びたが、殺虫剤、塗料、室内消臭剤、クリーナー、ヘアスプレー、一般頭髪用品、シェービングフォーム、医薬品、防錆潤滑剤、くもり止めなど主要製品が軒並み不振だった。


2001年エアゾール主要製品生産数量調査表(単位:千缶)
種類1998年1999年2000年2001年
殺虫剤小計68,26479,81091,20881,114
 空間用殺虫剤40,17449,85151,25444,670
 塗布用殺虫剤28,09029,95939,95436,444
塗料小計59,69558,88056,44955,685
家庭用品小計73,53581,34083,07564,474
 室内消臭剤28,89627,04435,15925,498
 クリーナー22,07532,07825,43116,475
 洗濯用品2,9792,9372,6812,366
人体用品小計311,037320,281289,983301,605
 ヘアスプレー62,49060,67161,44456,219
 一般頭髪用品112,824123,124101,90197,561
 シェービングクリーム18,39120,28817,09116,072
 医薬品24,15425,50622,95119,646
 制汗消臭剤61,33963,73056,05075,529
工業用品小計40,45240,65640,86138,469
 防錆潤滑剤15,53917,79819,38318,019
自動車用品小計41,43938,78638,94137,049
 自動車用くもり止め3,8463,0873,4892,871
 その他自動車用品37,59335,69935,45234,178
その他(簡易消火具など)小計13,05214,28012,79413,385
全エアゾール総計607,474633,953613,311591,781



◎2001年の業界ハイライト


●上半期のエアゾール市場は、制汗消臭剤、スキンケア剤の大型品投入などがリードしたが、在来品の目減りに加え、エアコン洗浄剤・全量噴霧式くん蒸殺虫剤の生産調整による減産を埋めきれず、前年同期比3〜5%下回って推移していると、業界筋は観測。

●エアゾール産業新聞社は、都道府県高圧ガス担当課などの協力を得て、全国のエアゾール充填工場の確認調査を実施した。この結果、7月中旬現在、全国のエアゾール充填工場の所在数は52工場で、うち許可工場47、届け出工場5である。都道府県別では、埼玉及び大阪7、茨城6が上位である。

●エアゾール喘息薬メーカー、大日本製薬は8月8日、充填設備のある大阪工場の閉鎖に伴い、自家充填から撤退することを明らかにした。今後は英スリーエムからの輸入品「アイロミール」等の販売に専念する。

●ポンプメーカーの最大手、吉野工業所は9月、2001年の同社製各種ポンプ製品の製販量は、2億3千本、前年比約3%増になるとの見通しを明らかにした。しかし、厳しい低コスト要求が続き、金額的には3%減になる見込み。

●第23回FEA国際エアゾール会議(欧州エアゾール連盟主催、オランダ・エアゾール協会主管)が9月25−27日の3日間、オランダ・マーストリヒト市で35カ国約600名の世界の業界人を集め、盛大に開かれた。中身処方と部材開発が一体化した新機能商品投入で、欧州業界は安定した成長を遂げている。

●同国際会議に併設した商談ブースに、日本の専門会社として初めてダイゾー、三谷バルブの2社が出展して注目を集めた。

●大手ローダー、ダイゾーの南宣之副社長は9月26日記者会見し、同社7月期決算のエアゾール関連売上高は216億円(前期比8%減)、充填実績1億7,200万缶(同3.5%減)と発表した。

●産業ガスの大手、エア・ウォーター(本社・大阪市中央区東心斎橋、青木CEO)が柏化学の営業権を取得して設立した新会社「AWIゾル」は10月19日、茨城工場(同県東茨城郡美野里町)の竣工披露パーティーを開いた。同工場の生産能力は、エアゾール充填7ライン編成で年間3,650万缶、液充3ライン体制で同1,100万本である。

●有力ローダー、プレスコ(本社・東京都品川区)は11月12日、新高輪プリンスホテルに250名の招待客を集め、岡谷武彦新社長の披露パーティーを開いた。新社長は雅彦会長の子息で、43才。

●欧州エアゾール連盟(FEA)は10月25日、2000年の欧州エアゾール生産量を44億8834万缶9000缶、前年比2.0%増と発表した。同連盟に加盟する20カ国の報告を集計したもので、史上最高の記録となった。

●ポンプメーカー筋の情報を総合すると、2001年の各種ポンプの年間製販量は、約4億4000万本になる見通しで、主力の3ccディスペンサーが下げ止まりから反転したこともあり、微増の展開となっている。

●エア・ウォーターは11月26日、業界第3位の有力ローダー、東京エアゾル化学(本社・東京都豊島区南池袋、浅井伴泰社長)の発行済み株式を同30日をもって100%引き受け、取得することを明らかにした。すでに傘下に入っているAWIゾル、近畿エアゾル工業と合わせ、エア・ウォーターグループのエアゾール充填事業の売上高は111億円、年間充填量は5,000万缶を超える「新しい第3勢力の出現」となった。近年最大の衝撃的ニュースとして業界各方面に波紋を広げている。



◎2000年1〜12月の国内エアゾール生産統計


日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙2001年5月5日号掲載)


 日本エアゾール協会(冨田猛由会長=東洋エアゾール工業相談役)は4月26日(木)理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成12(2000)年1〜12月期のエアゾール生産数量を発表した。
 それによると、総生産数量は6億1,331万1,000缶で、前年に比して3.3%の減少である。昨年は根強い消費不況を背景にしながらも、春先は全量噴霧式ゴキブリ用くん蒸剤の大ブレーク、ハエ・カ用殺虫剤の快走で好出足を見せた。しかし、4月過ぎからトーンダウンし、下半期は底割れの展開となった。外用薬・室内消臭剤・パウダー型人体用害虫忌避剤・泡状スキンケア剤など新商品、リニューアル品の投入は活発だったが、頭髪用化粧品を先頭にした在来品のランニング注文が薄く、新製品のカラ振りによる減退をリカバリーできなかった。
 主要製品別に見ると、空間用殺虫剤2.8%増、塗布用殺虫剤33.4%増、塗料4.0%減、室内消臭剤30.0%増、クリーナー20.7%減、ヘアスプレー1.3%増、一般頭髪用品17.2%減、シェービングフォーム15.8%減、医薬品10.0%減、制汗消臭剤12.1%減、防錆潤滑剤8.9%増、くもり止め13.0%増 ─ である。
 塗布用殺虫剤、室内消臭剤が大幅に伸び、空間用殺虫剤、ヘアスプレー、防錆潤滑剤、くもり止めが堅調だったが、塗料、クリーナー、一般頭髪用品、医薬品、制汗消臭剤、シェービングフォームが不振だった。


2000年エアゾール主要製品生産数量調査表(単位:千缶)
種類1998年1999年2000年
殺虫剤小計68,26479,81091,208
 空間用殺虫剤40,17449,85151,254
 塗布用殺虫剤28,09029,95939,954
塗料小計59,69558,88056,449
家庭用品小計73,53581,34083,075
 室内消臭剤28,89627,04435,159
 クリーナー22,07532,07825,431
 洗濯用品2,9792,9372,681
人体用品小計311,037320,281289,983
 ヘアスプレー62,49060,67161,444
 一般頭髪用品112,824123,124101,901
 シェービングクリーム18,39120,28817,091
 医薬品24,15425,50622,951
 制汗消臭剤61,33963,73056,050
工業用品小計40,45240,65640,861
 防錆潤滑剤15,53917,79819,383
自動車用品小計41,43938,78638,941
 自動車用くもり止め3,8463,0873,489
 その他自動車用品37,59335,69935,452
その他(簡易消火具など)小計13,05214,28012,794
全エアゾール総計607,474633,953613,311



◎2000年の業界ハイライト


●日本消防検定協会は1月10日までに、平成11年のエアゾール簡易消火具の鑑定実績を前年比1.2%増、48万4,279缶と発表した。

●大正製薬は1月14日、前年9月に撤退を表明した殺虫剤「ワイパア」ブランドの商標使用権を有償貸与することを明らかにした。販売に関する商標使用権は白元、製造に関する商標使用権は5社、特にエアゾール殺虫剤は小池化学に貸与する。

●日本エアゾール協会は1月21日、新年賀詞交換会を開き、冨田猛由会長(東洋エアゾール工業社長)は使用済みエアゾール缶の廃棄リサイクルシステムの構築を目指し、エアゾール剤型の優位性を活かした新商品の投入による市場の活性化を強調した。

●日本ガス機器検査協会が、カセットコンロ用ボンベの1999年の検査実績を前年比43.1%増、1億3,523万478缶になったと発表。史上最高の記録で、いわゆるY2K特需によるものである。

●日本アルコール販売は、エアゾール頭髪化粧品用アルコールの1999年販売実績を9,878キロリットル(前年比7.5%増)と発表した。

●前年から著しい市場拡大を見せていた全量噴霧式ゴキブリ用くん蒸剤は、春の生産出荷期を迎え、一段と大ブレークの展開となり、一気に2,000万缶の市場形成となった。アース製薬、中外製薬の2強を追い、殺虫剤大手の大日本除虫菊の参入で、熱い商戦の行方が注目されている。

●昨年、大ヒット商品となったエアゾール式エアコン洗浄剤は、その反落が懸念されていたが、予想以上の根強さを見せ、今季もアース製薬、小林製薬を軸に1,300万缶の市場配荷量となった。

●2月中旬に発表された通産省の化粧品統計によると、平成11年のヘアスプレー実績は販売個(缶)数は5,858万個(前年比0.7%減)、販売金額は262億円(同2.2%減)となった。

●エアゾール用脱臭LPGの1999年需要量は、関係筋の情報を総合すると、28,500―29,000万トンだったと推定される。エアコン洗浄剤や殺虫剤の増産が寄与したと見られる。

●日本エアゾール協会は3月15日、通産省の助成金を得て実施した「エアゾール缶等排出実施調査」の結果をまとめ、概要を発表した。東京都台東区、埼玉県川口市の計4ヶ所を対象に行ったもので、チラシやポスターによる事前の「使いきり排出」の啓発PRの有効性を強調している。

●エアゾール用DMEの1999年需要量は、関係筋が11,000トン前後と大幅増を観測している。全量噴霧式ゴキブリ用くん蒸剤向けの伸びが主因で、育毛トニック剤や外用薬への採用も定着しつつある。

●日本エアゾール容器協議会は5月18日、会員を対象にした平成11年生産実績が容器6億9,371万9千缶(同6.0%増)、バルブ7億441万1千個(同3,4%増)である。容器の用途別内訳けで見ると、一般用エアゾール缶は6億1,457万4千個(同6.0%増)、コンロ用ボンベ6,612万1千缶(同26.2%増)、サービス缶・ブロワ―は1,107万9千缶(同8.4%増)、その他194万5千缶(同10.1%減)である。コンロ用ボンベ向けが2ケタ増になったのは、Y2K特需によるものである。

●ポンプ製品市場は、詰め替え容器の普及が一段落し、前年の3億8千万本の製販量を上回る展開になっている、とりわけトリガー型の増勢基調が目立っている。

●エアゾール受託充填業界の最大手、東洋エアゾール工業の新社長に三宅浩一氏(前・東洋製罐取締役仙台工場長)が就任した。

●米欧主要各国のエアゾール協会は6月中旬までに1999年のエアゾール生産量を相次いで発表した。それによると、アメリカ32億230万缶(前年比2.1%増)、イギリス13億6,260万缶(同7.7%減)、ドイツ8億4,800万缶(同3.4%増)である。イギリスの減少は、医薬品の集計方法の変更によるもので、同分野を除くと3.0%増となる。

●受託充填業界の大手、大阪造船所(本社・大阪市港区福崎)は6月29日、臨時株主総会を開き、代表権をもった新社長に旧・日本債券信用銀行元頭取、東郷重興氏(57才)を選任した。また、8月1日から社名を「株式会社ダイゾー」に改称することを決めた。

●通産省化学統計調査室は8月中旬、平成12年上半期(1−6月)のヘアスプレーの出荷実績を2,529万2千個(缶)、113億4,300万円と発表した。前年同期比でみると、販売個数が7.4%、販売金額が6.0%といずれも減少した。

●通産省基礎産業局オゾン層保護対策室は8月30日、地球温暖化ガスHFC−134aの代替噴射剤として、サンプル供給が始まったHFC−152aにつき、評価する見方を示した。

●一気に大型市場に成長した全量噴霧式ゴキブリ用くん蒸剤は、関係各社の情報を総合すると、今季の生産量は2千万缶の大台にのり、大量の宣伝で店頭実販量は前季に比べ50%増になった模様である。

●藤沢薬品工業は9月11日、エアゾール喘息薬として初めて噴射剤にHFC−227eaを採用した新製品「インタール・エアロゾル」を開発市販した。喘息薬向けの代替フロンHFC−227eaの採用によって、喘息薬の代替品開発は新たな展開を見せている。

●受託充填業界の大手、ダイゾー(東郷重興社長)は9月27日、計画を進めていたタイのエアゾール充填工場建設を正式に発表した。同社のグローバル戦略の一環で、2001年夏をメドに工場の稼動を予定している。

●夏の商戦のあと、平成12年秋のローダー市況は、ハエ・蚊用殺虫剤の堅調、全量噴霧式くん蒸剤の大ブレーク、頭髪用化粧品の不振など、品目や銘柄によって”受注格差”がハッキリとした明暗入り交じる展開となった。全般的に前年比3−5%下回る動きとの観測が強まっている。しかし、外用薬・室内消臭剤・パウダー型人体用害虫忌避剤・泡状スキンケア剤の活況、洗鼻剤・靴下用消臭剤・化粧水など新しい有望商材の台頭など、平成13年上半期にかけての市況浮上を期待する向きが多い。

●容器包装リサイクル法の4月からの完全施行に対応して、肩カバーやスパウトなど取り外し容易なアタッチメント類の採用、プラスチック部材の減量化(肩カバー、収縮フィルムの廃止など)、ガス抜きキャップの採用など、業界の廃棄リサイクル対策が進展している。

●2年連続減退したポンプ製品市場は、秋の関係各社の観測によると、詰め替え容器の普及が一段落したことによる3ccディスペンサーの下げ止まりを主要因に、4億2千万本(前年は3億8千万本)前後と、年間製販量が復調する公算が濃厚である。トリガータイプの頭髪用・ボディ用化粧品への採用活発化も一因である。

●国民生活センター(糠谷真平理事長)は11月20日、日本エアゾール協会に対し、エアゾール製品の事故防止に関するテスト結果と要望書を送り、業界に協力を呼びかけた。業界への要望は、@安全性の高い原材料を使用した商品開発A「ガス抜きキャップ」など安全かつ容易にガスを抜くことができる構造Bより具体的なガス抜き方法・適切な廃棄方法の表示C他剤型商品の選択肢を増やして欲しい――などである。

●欧州エアゾール連盟(FEA)は、1999年の欧州各国の統計生産量を43億9,888万缶、前年比0.2%減を発表した。ドイツが伸び、イギリス、フランスが減少した。12月末の異例の遅延発表である。



◎1999年1〜12月の国内エアゾール生産統計


日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙2000年4月25日号掲載)


 日本エアゾール協会(冨田猛由会長=東洋エアゾール工業社長)は4月20日(木)理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成11(1999)年1〜12月期のエアゾール生産数量を発表した。
 それによると、総生産数量は6億3,395万3千缶で、前年に比して4.4%の増加である。昨年は根強い消費不況を背景にしながらも、エアコン洗浄剤の爆発的な開発ブームと全量噴射のゴキブリ用くん蒸剤のヒットが、上半期の業界受注をリードし好出足を見せた。秋口には久しく不振だった泡状ヘアスタイリング剤がリバイバル的な動きを強め、育毛トニック剤・化粧水・外用薬・人体用害虫忌避剤など新企画品やリニューアル品の投入が活発だった。7月後半からの猛暑、9、10月の残暑で夏物商品の店頭消化が進んだのも好因で、通年では2年連続のマイナス成長から再浮上を果たした。
 主要製品別にみると、空間用殺虫剤24.1%増、塗布用殺虫剤6.7%増、塗料1.5%減、室内消臭剤6.4%減、クリーナー45.3%増、ヘアスプレー2.9%減、一般頭髪用品9.1%増、シェービングフォーム10.3%増、医薬品5.6%増、制汗消臭剤3.9%増、防錆潤滑剤14.5%増、くもり止め19.7%減 ─ である。
 空間用殺虫剤、クリーナーが大幅に伸び、一般頭髪用品が復調、塗布用殺虫剤、シェービングフォーム、医薬品、制汗消臭剤、防錆潤滑剤が堅調だったが、塗料、室内消臭剤、ヘアスプレー、くもり止めが不振だった。


1999年エアゾール主要製品生産数量調査表(単位:千缶)
種類1995年1996年1997年1998年1999年
殺虫剤50,41966,39751,40768,26479,810
塗料56,14059,21762,83859,69558,880
室内消臭剤22,57031,22927,00228,89627,044
クリーナー23,70021,84420,10922,07532,078
洗濯用品8,8614,9333,5372,9792,937
ヘアスプレー77,55466,25165,83962,49060,671
一般頭髪用品179,993158,398131,451112,824123,124
シェービングクリーム23,43622,21418,45018,39120,288
医薬品18,98322,71523,57924,15425,506
制汗消臭剤55,31972,86168,34961,33963,730
防錆潤滑剤22,23916,64016,13915,53917,798
自動車用くもり止め2,9403,0793,3133,8463,087
その他自動車用品39,84743,76438,89037,59335,699
全エアゾール総計669,010682,811621,170607,474633,953



◎1999年の業界ハイライト


 ●日本エアゾール協会は1月22日、新年賀詞交歓会を開いたが、冨田猛由会長はエアゾール剤型の優位性による市場成長力に自信を示すとともに、「ことしの業界の重要課題として使用済み缶の廃棄対策とHFC排出抑制策を挙げたい」と強調した。

 ●厚生省医薬安全局は1月28日、外用薬を中心にした一部医薬品を新医薬部外品に移行させ、コンビニなど一般小売店での販売を解禁した。4月から実施に入ったが、エアゾール外用薬の開発にも拍車がかかると期待されている。

 ●泡状タイヤクリーナーの特許係争で、特許審判で勝訴したタイホー工業(小坂田弘三社長)は、呉工業を相手取り損害賠償請求、製造差し止めを求めて告訴した。2月末から東京地裁で口頭弁論が進められているが、タイホー工業は呉工業に続き、ジョンソンにも訴訟を起こした。

 ●春の新製品開発は前年に比べ活発で、期待商材としてエアコン洗浄剤・全量噴射のゴキブリ用くん蒸剤・網戸用殺虫剤・頭皮用ローション・化粧水など注目されている。

 ●最大手ローダー・東洋エアゾール工業(冨田猛由社長)は2月21日、本社・筑波工場を対象に、業界で初めてISO9001の認証を取得したと発表した。

 ●容器包装リサイクル法対策として、アクチュエ−ターやスパウト、肩カバーなど取り外しが容易なアタッチメント類の採用が加速している。また、ガス抜き機構の採用も目立ち始めた。

 ●岩谷産業(楊井立夫社長)は、富士車輌(新谷栄資社長)と共同で、使用済み缶を大量かつ安全に処理し、缶素材のリサイクルを可能にする世界初の大型本格機を開発した。この廃棄処理機は、4月から千葉県松戸市の廃棄物処理センターで実証運転を行っている。

 ●コヤマエアゾール工業(本社・東大阪市、小山雅也社長)は4月26日、大阪地裁に自己破産を申請した。負債総額は約90億円で、専業度の高い会社としては近年にない大型倒産で、業界周辺に大きな衝撃を与えた。

 ●日本エアゾール協会(加盟58社)は5月21日、第44回通常総会を開き、廃棄処理対策を重視する新年事業計画を満場一致で可決した。

 ●東京都清掃局は5月30日、使用済みエアゾール缶(カセットコンロ用ボンベ含む)の廃棄方法として都が従来指導してきた「穴開け廃棄」から「使い切り排出」へ正式に転換することを表明した。都消防庁も交えた長年の業界との話し合いの結果であり、全国各紙、TVなどマスコミにも取り上げられ、話題となった。

 ●6月5日に起きた埼玉県幸手市内のエアゾール殺虫剤大量爆発事故で、自治省消防庁が消防法関連法規の周知徹底や保管管理の強化を業界に呼び掛けるとともに、「配荷前の完成品の一時保管のあり方」を改めて問う結果を生んでいる。

 ●ことし上半期の最大の話題新商品となったエアコン洗浄剤は、20社近いメーカーが市場参入し、一気に製販量が1,200万缶を超え、開発市販にラッシュが続いている。

 ●1998年の米欧主要国のエアゾール生産量は、アメリカ31億3,500万缶(前年比1.2%増)、イギリス14億7,600万缶(同3%減)、ドイツ8億2,000万缶(同4.5%増)、フランス5億4,500万缶(同2.8%増)と記録がまとまった。

 ●日本エアゾール容器協議会は7月6日、平成10年のエアゾール容器(カセットコンロ用ボンベなど一液製品用を含む)とエアゾールバルブ(同)の生産実績を発表した。容器は6億4,470万缶(前年比3.4%減)、バルブは6億8,272個(同1.4%減)である。

 ●欧州エアゾール連盟(FEA)は8月2日、1998年の欧州エアゾール生産量を44億670万缶(前年比2.3%増)と発表した。この統計は、同連盟に加盟する20ヶ国からの報告を集計したもの。

 ●関西地区の有力ローダー、日進化学(本社・大阪市中央区内淡路町、高田晴之社長)は、7月15日に品質管理システムの国際規格ISO9001を認証取得した。エアゾール受託充填業界では、東洋エアゾール工業に続き、2番手の取得である。

 ●ポンプメーカーの最大手、吉野工業所(本社・東京都江東区大島、吉野祥一郎社長)は8月2日、同社のポンプ専用工場である小川第二工場(栃木県那須郡小川町)が6月18日にISO9002を認証取得したと発表した。ポンプメーカーでは初取得。

 ●厚生省の薬事工業生産動統計によると、平成10年のエアゾール剤の出荷金額は、医薬品166億円、部外品469億円、殺虫剤128億円であった。

 ●エアゾール産業新聞社の業界実態調査によると、全国のエアゾール充填―同工場は52カ所あり、うち許可工場が47、届け出が5である。

 ●エアゾール充填業界の有力社車同士である小池化学(本社・東京都墨田区錦糸町、小池清次社長)と柏化学(本社・千葉県柏市高田、熊谷泰治社長)は9月6日、両社がカセットコンロ用ボンベに関する製造提携を結んだことを明らかにした。激しい安値販売競争の市場立て直しを志向した側面もある。

 ●大正製薬(本社・東京都豊島区高田、上原明社長)は9月16日、「ワイパアゾル」ブランドなどで長年エアゾール業界にも親しまれていた殺虫剤事業から撤退すると発表し、業界筋に大きな衝撃を与えた。

 ●ギリシアのアテネで開かれるFEA国際エアゾール会議および同展示会(欧州エアゾール連盟主催)への参加を目的とする日本代表団は9月20日、12日間の日程で東京成田空港から出発した。

 ●エアゾール式エアコン洗浄剤が爆発的な開発市販ブームとなり、15、6社が参入し、業界筋の一般的な観測では、一気に年間製販量が1,700〜1,800万缶に達した。

 ●ローダー(受託充填)業界の大手、大阪造船所は、10月28日株主総会後の取締役会で、南尚社長の会長就任、南宣之副社長の社長就任を決めた。また、日銀出身で元阪和銀行頭取代行を代表権をもった社長代行に迎えた。

 ●1999年のポンプ製品市場は、関係各筋を総合すると、3億8千万本前後(98年は4億本前後)と、2年連続の減少になった模様である。目立った新規品がなく、全般的な消費も低迷。省資源目的(廃棄物削減)の詰め替え容器の急速な普及が、さらに要因として重なった。

 ●日本エアゾール協会(冨田猛由会長)は11月、使用済みエアゾール缶対策と焦点となっている中身残留缶(家庭廃棄品)廃棄実態調査と、残留缶の廃棄率を引き下げの推進を図るため、「エアゾール缶等廃棄適正処理推進委員会」(野村好弘委員長=東京都立大学教授)を設置した。通産省から助成金(研究調査費)を受けての行うもの。



◎1998年1〜12月のエアゾール生産量統計

 日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙99年4月25日号掲載)


 日本エアゾール協会(冨田猛由会長=東洋エアゾール工業社長)は4月21日(水)理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成10(1998)年1〜12月期のエアゾール生産数量を発表した。
 それによると、総生産数量は6億0,747万4千缶で、前年に比して2.2%の減少である。昨年は春先から空間(ハエ・カ)用殺虫剤の新規充填量が完全復調し、スタートの動きはまずまずで、二連式や低コスト2重容器採用の染毛剤など新規性を持った企画品、差別化を狙ったリニューアル品の投入は活発であった。しかし、長引く底這いの景況が続き、小売店頭での品物ハケの悪さが逆流する形で業界受注に反映、頭髪化粧品を中心に主要製品が減退した。11月から年末出荷に向けて盛り返したものの、通年では2年連続の前年割れとなった。
 主要製品別にみると、空間用殺虫剤32.6%増、塗布用殺虫剤33.1%増、塗料5.0%減、室内消臭剤7.0%増、クリーナー9.8%増、洗濯用品15.8%減、ヘアスプレー5.1%減、一般頭髪用品14.2%減、シェービングフォーム0.3%減、医薬品2.4%増、制汗消臭剤10.3%減、防錆潤滑剤3.7%減、くもり止め16.1%増 ─ である。
 空間・塗布用殺虫剤が大幅に伸び、室内消臭剤、クリーナー、医薬品、くもり止めが堅調、一般頭髪用品、制汗消臭剤、ヘアスプレー、塗料、防錆潤滑剤が不振だった。



種類1995年1996年1997年1998年
殺虫剤50,41966,39751,40768,264
塗料56,14059,21762,83859,695
室内消臭剤22,57031,22927,00228,896
クリーナー23,70021,84420,10922,075
洗濯用品8,8614,9333,5372,979
ヘアスプレー77,55466,25165,83962,490
一般頭髪用品179,993158,398131,451112,824
シェービングクリーム23,43622,21418,45018,391
医薬品18,98322,71523,57924,154
制汗消臭剤55,31972,86168,34961,339
防錆潤滑剤22,23916,64016,13915,539
自動車用くもり止め2,9403,0793,3133,846
その他自動車用品39,84743,76438,89037,593
全エアゾール総計669,010682,811621,170607,474



◎1998年の主な動きハイライト


 ●1月19日、日本エアゾール協会主催の業界新年賀詞交歓会で、冨田猛由同会々長(東洋エアゾール工業社長)は、当面の業界課題として、環境対応・安全品で「脱不況」を図り、使用済み缶の廃棄対策を最重視すること強調した。

 ●関東地区の有力ローダーの老舗、釜屋化学工業(本社・東京都台東区浅草橋)は1月21日、取締役会を開き、エアゾール事業部門からの撤退を決めた。同社の小室裕一社長は、「不採算部門の整理」と説明、6月をメドに埼玉県与野市のエアゾール充填工場の閉鎖を明らかにした。

 ●業界関係筋の情報を総合すると、一液製品(ガス物商品)の市場規模は、前年を上回り、1億3,300万前後と推定される(2月調査)。不況にもかかわらず、ブロワー・トーチ用ボンベ・キャンピング用ガスボンベなどが底固く伸びている。

 ●新商品開発と連動した新部材提供の動きとして、新しいエアゾール用バルブの開発が注目を集めている。圧縮ガス用流量調整バルブ・簡易定量バルブ・噴射量可変バルブ・遅延噴射バルブ・樹脂バルブ・新ティルト型バルブなど、十指にのぼる。  

 ●米カリフォルニア州大気保全局(CARB)による55%VOC含有ヘアスプレー規制は、事実上の実施時期が99年6月からとなった。

 ●フットケア関連のエアゾール商品が、開発ブームになって市場が急伸した。年間製販量が1,000万缶に迫る勢いで、足臭防止剤はじめ脚用ひきしめ剤、同ファンデーションなど新製品の投入や増販が続いた。

 ●容器包装リサイクル法対策の一環として、ボタンやスパウト・肩カバーなどアタッチメント類を簡単に取り外せる機構を採用する動きが強まっている。ライオン、資生堂、サンデーペイントなどが先行導入している。

 ●日本エアゾール協会は4月10日、「エアゾール関連産業におけるHFCの使用に関する自主行動計画」を策定し、公表した。同会内に「地球温暖化対策連絡会」を設置、ダストブロアーなどを中心にHFC134aの業界使用量を2010年までに30%削減するなど、種々の排出抑制管理を徹底する。

 ●日本エアゾール協会(冨田猛由会長・加盟62社)は5月21日に第43回通常総会を開き、使用済み缶の適正な廃棄対策を重視し、消費者PRを強化するとともに、地球温暖化防止のため代替フロンHFCの業界自主管理を推進することとなった。

 ●カセットコンロ及び同ボンベの最大手ブランドメーカー、岩谷産業(揚井立夫社長)と、コンロ用ボンベの有力充填メーカーである小池化学(神山欣一社長)が、業務提携したと発表。7月1日から小池化学は、販売子会社「アゲオ」の商標・商圏を岩谷産業に譲渡し、充填生産に専念する。この業務提携の背景には、長年の同市場のローコスト競争、サバイバル競争がある。

 ●東洋エアゾール工業(冨田猛由社長)がかねて建設中だった三重新工場(同県上野市ゆめが丘)は、10月から稼働を始めた。最新鋭大型の原液調合設備を導入、1棟内で効率的なクローズド生産を行い、6ライン編成による年産1億1千万缶を目指す。

 ●97年まで市場成長を続けてきたポンプ製品市況は、消費市況を背景に、ブランドメーカー筋の買い控え、詰め替え容器の普及、O(オー)157絡みの特需反動などでスローダウンし、98年の年間製販量は4億本前後に落ち込んだと関係各社は観測している。

 ●新部材と連動した新商品開発の動きが浸透し、低コスト二重容器+窒素ガスによるジェル状品、全量噴射のゴキブリ用くん蒸剤、家庭用エアコン洗浄剤、網戸用殺虫防虫剤など期待商材、有望商材が台頭、11月過ぎから底入れ感が出てきた。

 ●エアゾール式泡状タイヤクリーナーの特許を取得したタイホー工業は、同製品を販売している有力7社に損害賠償請求・製造販売差し止めの警告書を送り、訴訟を起こす構えをみせている。これに対し、12月初旬現在、7社は無効審判訴訟で対抗する動きと、販売を中止してタイホー工業と和解する動きに二分している。

 ●清掃局に加え、3月から生活文化局とも協議が続いているが、東京都と業界は使用済みエアゾール缶の安全対策の一環として、廃棄処理問題をめぐって議論を重ねてきた。都清掃局は、かねて23区に「穴あけ」廃棄を指導してきたが、業界代表は事故発生防止の観点から消費者PRによる「使い切り」廃棄による理解を示しているが、一方で、中身残留の処理につき、業界(事業者)の強力を要請している。12月15日の会合では、報告書の作成に絡み、今後議論を詰めていくことになった。


◎97年1〜12月のエアゾール生産量統計

 日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙98年4月25日号掲載)


 日本エアゾール協会(冨田猛由会長=東洋エアゾール工業社長)は4月21日(火)理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成9(1997)年1〜12月期のエアゾール生産数量を発表した。
 それによると、総生産数量は6億2,117万缶で、前年に比して9.0%の減少である。昨年はスタートの動きはまずまずで、染毛剤などバラエティーに富んだ新製品、リニューアル品の開発市販は活発だった。しかし、個人消費を中心とした景気の低迷により、中盤から生産調整が出始め、通年では頭髪化粧品主流の不振と夏物商品の落ち込みを埋めきれず、18年ぶりの前年割れとなった。金融破たんなど経済変調が不況を加速し、右肩上がりの基調できた業界は、初めて実質的なマイナス成長を経験する結果となった。
 主要製品別にみると、空間用殺虫剤31.9%減、塗布用殺虫剤3.5%減、塗料6.1%増、室内消臭剤13.5%減、クリーナー7.9%減、洗濯用品28.3%減、ヘアスプレー0.6%減、一般頭髪用品17.0%減、シェービングフォーム16.9%減、医薬品3.8%増、制汗消臭剤6.2%減、防錆潤滑剤3.0%減、くもり止め7.6%増 ─ である。
 塗料、医薬品、くもり止めが堅調で伸びたが、一般頭髪用品、空間用殺虫剤の落ち込みが大きく、家庭用品、自動車用品も不振だった。




◎1997年エアゾール主要製品生産数量調査表(単位:千缶)
種類1997年1996年1995年
空間殺虫剤30,29844,52230,503
塗料62,83859,21756,140
室内消臭剤27,00231,22922,570
クリーナー20,10921,84423,700
洗濯用品3,5374,9338,861
ヘアスプレー65,83966,25177,554
一般頭髪用品131,451158,398179,993
シェービングクリーム18,45022,21423,436
医薬品23,57922,71518,983
制汗消臭剤68,34972,86155,319
防錆潤滑剤16,13916,64022,239
自動車用くもり止め3,3133,0792,940
その他自動車用品38,89043,76439,847
全エアゾール総計621,170682,811669,010




◎97年生産統計の一口メモ特集(関係官庁・団体発表順)


 ●日本消防検定協会は、1997年のエアゾール簡易消火具の鑑定依頼個数を47万9,733缶(前年比12.9%減)と発表した(1月)。


 ●日本アルコール販売は、昨97年のエアゾール頭髪化粧品用アルコールの売捌実績を9,535キロリットル(前年比8.7%減)と発表した。同実績は、へアスプレーを中心にした市場実勢を反映するもの。


 ●日本ガス機器検査協会はの発表によると、カセットコンロ用ボンベの検査実績は、97年は1億564万1,586缶、前年比8.7%増となった。2年振りで再び1億缶の大台に回復した。


 ●通産省の化粧品統計によると、ヘアスプレーの97年製造販売実績は、5,695万5千缶(前年比11.9%減)・264億6,600万円(同13.8%減)だった(2月)。


 ●日本エアゾール協会は、97年の輸入エアゾール製品の検査総件数が、589件で前年より20.0%の大幅減となったことを明らかにした。相手国別では米国が55%を超えて第1位、品種別では家庭用品・工業用品が同率第1位であった(4月)。


 ●全米特殊化学品製造者協会(CSMA)は、4月末の中間総会で、米国の97年エアゾール生産量を30億9,970万缶と発表した。これは、前年に比して3.5%減であったが、史上第2位の記録である。


 ●独エアゾール協会(IGA)は、ドイツの97年エアゾール生産量が7億8,400万缶で、前年に比べ3.8%増加したと発表した(6月)。


 ●英国エアゾール協会(BAMA)は7月2日、同国の1997年エアゾール生産量を15億2,100万缶(前年比5.5%増)と発表した。制汗消臭剤やヘアスプレーなど人体用品分野が伸び、全体市場の62%を占めた。


 ●フランス・エアゾール協会(CFA)は7月下旬、1997年の同国エアゾール生産量を5億2,990万缶(前年比0.6%増)と発表した。全体の57%を占める人体用品は微増だったが、医薬品、自動車用品、工業用品が伸びた。


 ●欧州エアゾール連盟(FEA)は、加盟20カ国の1997年エアゾール生産量を43億81万6千缶(前年比3.5%増)であることを明らかにした。イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オランダが成長し、人体用品分野が54%を占めた(8月)。





◎1997年の主要な動きハイライト



@安全性・環境対応を背景として、本紙調査では圧縮ガス系製品が5300万缶(うち窒素ガス処方品2600万缶、炭酸ガス処方品2600万缶、その他100万缶)を超え、開発市販の動きが強まっていることがわかった(1月)。

Aカセットコンロ用ボンベの充填各社は、輸入LPGの高騰を理由に、1月製造分から製品単価を5−8円値上げすることを相次いで表明した(1月)。

B北海製罐(本社・東京都千代田区丸の内、輪島嘉視社長)は、粉体塗料による内面塗装の新しいエアゾール用ブリキ缶の企業化に世界で初めて成功した。頭髪用ムース剤など水性処方品に対応するもので、アルミ缶に比べ低コストのブリキ・ネックイン缶として販売を始めることを発表(2月)。

C通産・環境両省庁は、気候変動枠組み条約(地球温暖化防止条約)の通報義務に基づく国別報告書の中で、温室効果ガスであるHFC−134aについても、一定の規制措置を導入する方向で検討を進めていることを表明すると明らかにした。このため通産省は、エアゾール業界にも使用に関する「自主管理案」の作成を要請している(2月)。

Dフットケア商品の開発投入は、足臭防止剤、脚用ひきしめ剤などに活発な動きが続き、今春800万缶規模の市場に拡大してきた(3月)。

E医薬品の中堅メーカー、トーアエイヨー(本社・東京都中央区京橋、辻和之社長)は、噴射剤にHFC−134aを採用したエアゾール狭心症薬「ミオコールスプレー」を発売することを発表した。日本では初。

FO(オー)157がらみで、エアゾール除菌関連製品は、夏に向けて新規銘柄の参入が殺到し、昨年の1100万缶(推定)を上回るのは、ほぼ確実。ポンプ志向が強まり、商戦はオーバーヒート気味で推移している(4−6月)。

G日本エアゾール協会が首都圏11都市を対象に実施した使用済みエアゾール缶の廃棄処理調査では、収集缶の穴開け実行率は22%と低い。半面、穴開けなし缶の内容物残存率は、5%以下が72%弱、10%以下が83%と判明した(5月)。

H通産省保安課は、エアゾール製品の法定表示改正に関する告示を9月末か10月初旬に官報公布する予定であることを言明した(5月)。

I本紙が実施した業界実態調査では、営業用生産しているエアゾール充填工場は全国で57、うち許可工場が52、届け出工場が5である。会社数は50社(6月)。

J流通返品など大量廃棄に絡む産業廃棄物処理業者の事故多発を防止するため、七月初旬、エアゾール製品処理対策協議会は自主基準案をつくり、通産省、厚生省の了承を得た。11月21日、「安全廃棄処理指針」として関係業者に配布、安全確保の徹底を図った。

K大日本製薬(本社・大阪市、渡守武健社長)が輸入申請していた、噴射剤にHFC−134aを採用したエアゾール定量噴霧喘息薬「アイロミール」が、厚生省から正式に許可を受けた。7月11日明らかになったもので、喘息薬では初の認可である。

L日本エアゾール協会は、首都圏の資源ゴミ収集9市における、収集時及び中間処理時の事故の状況、排出されたエアゾール缶の実態調査を行い、9市では収集時における事故は発生していないとの報告書をまとめた。同会は9月に同報告書の要約版「エアゾール缶の安全で適切な処理について」をつくり、全国の3,243自治体に配布した。

M通産省は、エアゾール製品の法定表示改正に関する同省告示(第517号)を9月17日に官報公布した。従来の「可燃性火気注意」を「火気と高温に注意」に変えるなど高温域での消費者の取り扱いがポイント。

N規制緩和により圧縮ガスのみを噴射剤に用いるエアゾールは、高温ガス保安法の対象外になったが、業界としては加圧製品の安全確保のため、自主基準を制定し、10月から通産省の了承を得て実施に入っている。これにより、業界各社の「環境対応」商品の開発に拍車がかかると期待されている。

O業界の最大手ローダー、東洋エアゾール工業(冨田猛由社長)は、建設中の三重工場(同県上野市ゆめが丘)がGMP基準の「21世紀対応」最新鋭大型工場を目指し、エアゾール充填6ラインを導入、生産能力は年間1億1万缶、98年12月稼働を計画していると発表した。

P第12回国際エアゾール会議(欧州エアゾール連盟主催)が10月7−9日イタリア・ベネチアで開かれ、日本代表団16氏も参加した。英国を中心に伸長するヨーロッパ市場を背景に、欧州業界関係者は強い自信を示した。

Qエアゾール技術の世界的な権威、M.A.ジョンセン氏(米コンサルタント)が来日し、11月18日「エアゾール産業における最近の技術進歩と直面する課題」と題する講演会を開いた。日本エアゾール協会と本紙の初の共催によるもので、約180名の聴講者に深い感銘を与えた。

R廃棄事故対策や容器包装リサイクル法などへの対応の観点から、エアゾール充填工場が廃棄処理設備の増強や関連機器の導入に積極的に取り組む動きが出てきた。

S関係筋の情報を総合すると、日本のポンプ市場は大きく市場拡大し、平成9年は4億2,000万〜4億3,000万本に達する見通し。参入が本格化するトリガータイプはじめ、泡ポンプ、高粘度用ポンプ(HVD)、スプレーポンプ、ワンドロップポンプの大型採用品があり、除菌消臭剤がらみで1ccポンプが急伸している。

S東京都清掃局、東京都消防庁、日本エアゾール協会、日本ガス機器工業会は、家庭排出時の消費者への「穴開け」指導の是非を検討し、平成10年中には「エアゾール缶等適正処理指導指針」をまとめることになった。このための検討委員会を9月に発足させ、その後、随時会合を重ねている。




◎1996年生産統計の一口メモ特集(関係官庁・団体発表順)


 ●エアゾール簡易消火具の鑑定実績は、55万1114缶、前年比22.0%減となった(日本消防検定協会)。


 ●カセットコンロ用ボンベの検査実績は、9745万9000缶、同19.5%減と、前年の阪神大震災の仮需反動で大きく後退した(日本ガス機器検査協会)。


 ●化粧品の総販売高は、1兆4621億1100万円、同2.4%増だったが、ヘアスプレーの販売高は、307億1900万円、同7.2%減となった。また、ヘアスプレーの販売個数は、6462万5000缶、同16.8%減(通産省化学工業月報)。


 ●エアゾール用フルオロカーボンの出荷量は、1087トン、同10.5%減。特定フロン(CFC)の全廃と、一液製品を中心にしたHFC−134aの代替需要が一巡し、再び減少に転じた(同)。


 ●エアゾール輸入品の検査依頼件数は、736件で、前年より11.5%増えた(日本エアゾール協会)。


 ●英国のエアゾール生産量は、14億4200万缶、同16.0%増と、前年に続く高伸長を示した。多国籍有名ブランドメーカーの同国内での生産集中が主因(BAMA:英国エアゾール協会)。


 ●米国のエアゾール生産量は、32億1100万缶、同7.0%増と、市場の再浮上で史上最高となった。塗料・家庭用品・殺虫剤が伸びた(CSMA:全米特殊化学品製造者協会)。


 ●ドイツのエアゾ−ル生産量は、7億5500万缶で、前年比4.9%増と、再び市場は上昇に転じた(IGA:独エアゾール協会)。




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