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    更新日:2010.1 .12 written by エアゾール産業新聞社


@2009年の業界ハイライト

A2008年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(2009年4月発表)

B2008年下半期の業界ハイライト

C2008年上半期の業界ハイライト

D2007年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(2008年4月発表)

E2007年下半期の業界ハイライト

F2007年上半期の業界ハイライト

G2006年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(2007年4月発表)

H2006年下半期の業界ハイライト

I2006年上半期の業界ハイライト

J2005年1〜12月の日本におけるエアゾール主要製品生産数量統計(2006年4月発表)

K2005年下半期の業界ハイライト

L2005年上半期の業界ハイライト

※※ニュースのアーカイブはこちら(96年〜2004年の生産統計および業界ハイライト等)※※







@2009年の業界ハイライト


●混合使用を含め08年の圧縮ガス系製品は、窒素ガス処方品約2,900万缶、炭酸ガス処方品1,100万缶、これに酸素・ヘリウム・圧縮空気・亜酸化窒素などを加えると、ほぼ前年並みの約4,700万缶と見られる。前年比ほぼ横這いだが、近年は環境対応や自然派志向を背景に長期的には増勢基調にある。窒素ガスでは2連式染毛剤(クリームタイプ)、天然水・化粧水や水性タイプの室内消臭剤が堅調に推移し、炭酸ガスでは育毛トニック剤が牽引している。

●日本消防検定協会は1月中旬、08年のエアゾール簡易消火具の鑑定実績を49万8,368缶(前年比8%減)と発表した。業界関係者の話によれば、一般景況の悪化から買い控えが進んでいる模様。ただTV通販が火をつけた前回のヒットからおよそ6年が経過、すでに3年の品質保証期限が過ぎ、買い替え需要の顕在化が期待されている。

●日本ガス機器検査協会は、08年のカセットこんろ用ボンベの検査実績を1億4,069万2,530缶、前年比12.1%増と発表した。不況による「内食志向」や鍋ブームを背景に実需が堅調、原料ブタンの乱高下による思惑絡みの先行生産(仮儒)も指摘されている。

●日本エアゾール協会は1月21日、都内のホテルで新年賀詞交歓会を開き、木内秀人会長(現東洋エアゾール工業相談役)は、平成21年の業界の重要課題として、廃棄処理問題への取り組み強化策としての自治体向け処理機譲与、中身排出機構の装着徹底および広報・普及活動の推進、地球温暖化防止に向けたHFCガスの使用削減、改正消安法対応を指摘。また、今年こそ市況浮上を克ち取るべく、原点に返って剤型特性を再確認していくことが重要だと強調した。

●日本エアゾール容器協議会は2月5日、会員各社の生産量報告に基づき集計した結果、平成20年1−12月期の容器が5億3,904万缶(前年比5.0%減)、バルブが5億6,506万3,000個(前年比2.1%減)と発表した。この数字の中には、純エアゾール製品向けのほか、カセットこんろ用ボンベ、カークラー用サービス缶、ダストブロワーなど一液製品(ガス物商品)向けも含まれている。

●エアゾールローダーの最大手、東洋エアゾール工業(東京都千代田区、村上修社長)は2月10日、同社100%出資のタイ現地法人トーヨー・フィリング・インターナショナル(略称TFI、高柳雄一社長)の工場建設を祝賀する竣工記念セレモニーを開いた。GMP準拠の世界トップ水準のエアゾール充填工場で、日本品質を武器に同社のグローバルビジネスの橋頭保を目指す。

●エアゾール製品処理対策協議会(木内秀人会長)は2月26日会合を開き、エアゾール缶の廃棄処理問題で焦点となっていた処理機の譲与台数・費用総額を決めた。負担総額は約4500万円で、うち処理機譲与費用は2368万円、広報費用は2100万円。負担額は、関連ブランドメーカー(9団体)が70%、エア協および容器協が各6・7%、ガス石油機器工業会が16・3%となった。この決定により、業界の廃棄処理対策は一つの節目を迎えた。

●日本エアゾール協会(木内秀人会長)は4月23日理事会を開き、平成20年(1−12月期)のエアゾール生産量を5億2,580万4,000缶(前年比7.0%減)と発表した。制汗消臭剤の一部銘柄の海外委託生産化、薬事法改正に絡む殺虫剤の版替えの遅れによる生産のズレ込みに加え、リーマンショック以降の景気後退が自動車・工業用品市場を直撃した。一方、効力持続型の濃縮定量殺虫剤の台頭、ヘアスプレーや室内消臭剤の堅調受注などが収穫だった。

●全米消費者用特殊製品協会(CSPA)は5月6日からエアゾール部会中間総会を開き、08年の同国エアゾール生産量を36億4,324万4534缶(前年比0.3%減)と発表した。3年連続の微減となったが、それでも史上5位の生産量を確保。米業界の底力の強さと活況の持続を印象づけるものである。人体用品が好調で下支えした。

●独エアゾール協会(IGF)は6月9日、同国07年の同国エアゾール生産量が前年比5.6%増の14億3600万缶になっと発表した。一方、英国エアゾール協会(BAMA)が6月24日発表した同国の08年エアゾール生産量は前年比1.5%減の12億4070万缶。07年に英国を抜き世界第2位に躍り出たドイツが第3位の英国をさらに引き離したことが明らかになった。

●経産省発表による平成20年度の中身排出機構装着率は、全体で95.8%。19年度の70.7%wを大きく上回った。関連団体向けにかねて調査していたもので、塗料や人体用品への装着率が高く、自動車用品が低い結果となった。

●大手ローダー、ダイゾー(大阪市港区)は9月24日の決算役員会において、東郷重興社長が退任し、南宣之副社長(43歳)が新社長に昇格することを決めた。10月21日開催の株主総会後に正式就任。9年にわたって経営を指揮してきた東郷氏は顧問に就任、南氏は平成12年以来の再登板となる。また、吉井勝・エアゾール事業部長は留任し、副事業部長に現タイダイゾー社長の目加多聡氏が就任した。

●エアゾール・ローダー業界に広がった新型インフルエンザ特需は、およそ液充品だけで3000万本に迫り、エアゾール商品でも300万本の新規充填量に達していることが本紙調査で判明した。液充専門業者に比べて危険物の取り扱いノウハウに優れ、設備能力が高いことなどから受注が殺到したと見られる。吉野工業所や三谷バルブ、椿本興業、キャニヨンなどのポンプメーカーも増産対応に追われ、07年秋のリーマンショック以降の厳しい市場環境の中、久々の明るい話題となった。

●政府は、地球温暖化対策の一環として、環境負荷を二酸化炭素排出量に換算し製品表示する、いわゆる「見える化」を推進しているが、エアゾール製品にも適用する方向で審議が進んでいる。業界ではまず、ダストブロワーへの二酸化炭素排出量を換算表示(ただし換算するのは内容物のガスのみ)する。今後は、内容物から容器まで、原料調達にまで遡っての製造過程から廃棄過程すべての工程における排出量をまとめて換算表示する「カーボンフットプリント」の採用も進んでいくと観測されている。

●世界的化学品メーカーの米ハネウェルが開発したエアゾール用の新しいフッ素系噴射剤「HFOー1234ze」が化審法を通過し、近く輸入品として業界向けに供給されることが明らかになった。地球温暖化係数が6と低い同ガスは、HFC−134aおよび同152aの有力な代替品と見られており、大手有力ローダーではすでにサンプルを入手して用途開拓に向けて研究開発を進めている。

●ローダー各社が兼業する液充事業は近年、ブランドメーカー筋のアウトソーシング熱の高まりや急沸騰したインフル特需等の影響を追い風に、その生産量が着実な増加傾向にある。設備投資も活発で、本紙推定によるローダー業界の液充品受注量は09年で2億4千万本規模に達したと見込まれる。

●東洋製罐は10月26日、かねて滋賀県近江市に建設していた滋賀工場の竣工式を開いた。新工場は、東洋製罐が進める生産拠点の集約統合および再構築戦略の一環により、高槻工場からエアゾール缶の製造拠点を移管する目的で建設された。最新鋭の8色印刷機などを完備したエアゾール専門工場となる(現在1ライン)。投資総額は約100億円。高槻工場から1ライン移設追加後の年産予定量は1億2千万缶。

●ダリヤ、ホーユー、花王ら、大手化粧品筋がこぞって参戦し、開発ラッシュとなった泡状染毛剤は、新規充填量にしておよそ1500万缶に達したと観測されている。07年に登場した花王のスクイズフォーマーのヒットにより開発の火ぶたが切られ、泡の使い勝手、2連式の経済性が評価され、一気に開発ラッシュとなった。



A2008年1〜12月の国内エアゾール生産統計


日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙2009年4月25日号掲載)


 日本エアゾール協会(木内秀人会長=東洋エアゾール工業会長)は4月23日理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成20年(2007年)1−12月期の生産数量の発表を行った。それによると、総生産量は5億2,580万4000缶、前年に比して7.0%の減少であった。制汗消臭剤の一部銘柄の海外生産シフト、薬事法改正にともなう版替えで殺虫剤生産のずれ込みなど特殊要因があり事前の予想を上回る減少率となった。昨年は、春先から効力持続型の濃縮定量ハエ蚊用殺虫剤、室内芳香剤がヒット。秋口にヘアスプレーなどで大型有力品が登場したが、リーマンショック以降顕著となった一般消費の冷え込みから、塗料や自動車・工業用品が不振だった。主要製品別に見ると、殺虫剤12.9減、塗料10.2%減、室内消臭剤13.2%増、ヘアスプレー4.5%減、一般頭髪用品6.3%減、シェービングフォーム1.8%増、医薬品10.6%増、制汗消臭剤11.6%減、防錆潤滑剤4.5%減――である。


2008年エアゾール主要製品生産数量調査表(単位:千缶)
種類2000年2001年2002年2003年2004年2005年2006年2007年2008年
殺虫剤小計91,20881,11468,00168,30769,80771,23574,87776,49266,589
 空間用殺虫剤51,25444,67038,23040,45644,03343,35846,82446,42443,367
 その他殺虫剤39,95436,44429,77127,85125,77427,87728,05330,06823,222
塗料小計56,44955,68557,41954,75551,92754,61852,77151,24746,009
家庭用品小計83,07564,47472,04370,82569,81873,30472,79768,21170,828
 室内消臭剤35,15925,49832,18328,11228,49731,78032,62331,58735,749
 クリーナー25,43116,47518,78916,72215,02618,83020,71918,79219,204
 洗濯用品2,6812,3662,2231,6181,4601,5051,3271,2271,167
人体用品小計289,983301,605286,027290,880289,287286,530272,997283,455264,318
 ヘアスプレー61,44456,21952,95757,06063,40562,88264,96567,88364,830
 一般頭髪用品101,90197,56198,04691,09280,84774,63271,91470,06665,682
 シェービングクリーム17,09116,07215,40117,04619,15819,71617,91117,33817,644
 医薬品22,95119,64618,56315,87611,06815,75714,15112,72214,071
 制汗消臭剤56,05075,52965,85875,12476,68575,00864,48770,61962,453
工業用品小計40,86138,46938,40342,36742,60443,57942,47943,84441,494
 防錆潤滑剤19,38318,01918,66322,72723,66722,54723,44924,24523,147
自動車用品小計38,94137,04937,49333,44932,01031,75529,03926,07120,494
 自動車用くもり止め3,4892,8712,4022,3392,0541,9201,3051,2301,024
 その他自動車用品35,45234,17835,09131,11029,95629,83527,73424,84119,470
その他(簡易消火具など)小計12,79413,38514,84016,32418,41717,27221,05715,75116,072
全エアゾール総計613,311591,781574,226576,907573,870578,293566,017565,081525,804



B2008年下半期の業界ハイライト


●序盤の天候不順でハケの悪かった小売店頭では、猛暑到来を受けて、ようやく夏物商品が動きはじめている。有力製品分野である制汗消臭剤、殺虫剤は梅雨明けからの猛暑入り直後から販売実績を上げ始め、巻き返しに向かいつつある。加えて、近年はユニークな商材が話題となっており、熱中症対策の冷却スプレーの需要が急増、日焼け止め剤でも手の届きにくい背中にも簡単にスプレーできるためエアゾール化が相次いでいる。

●大手ローダー、ダイゾーは8月1日付けで、エアゾール事業部に営業本部・生産本部の本部制を導入、営業本部長に吉井勝・常務、生産本部長に宇野和男・理事が就いた。

●カセットこんろ用ボンベの充填各社は、異例の年内2次値上げに動きだした。2月に製品あたり10−15円の値上げを打ち出し6月ごろ決着しばかりだが、その後も騰勢を強める輸入LPG価格を受けたもの。ただし、一部の充填会社では値上げを見送っており、交渉の成り行きが注目される。

●大手ローダー各社は、原油高に端をはっした諸資材高騰による工場運営費などのエネルギーコスト、その他の諸経費の上昇により、充填加工代(ユーティリティー費)の値上げ是正に動き出した。市場の反発も予想されるが、不退転の覚悟で望んでいる模様。

●政府は、地球温暖化対策の一環として、環境負荷を二酸化炭素排出量に換算して製品に表示させて消費者に提供する、いわゆる「見える化」を推進しているが、エアゾール製品にも適用する方向で審議が進んでいる。まずは、ダストブロワーに二酸化炭素排出量を換算表示することが決定された。ただし、内容物から容器まで、原料調達にまで遡っての製造過程から廃棄過程すべての工程における排出量をまとめて換算表示する「カーボンフットプリント」とは異なり、ダストブロワーの場合は内容物のガスのみ換算表示する。あくまで企業の自主的な取り組みとなる模様。

●ローダー業界の液充兼業志向がいっそう強まりを見せている。ブランドメーカー側のアウトソーシング熱の高まりとローダーの多角経営戦略が合致したことによるもの。東洋エアゾール工業、日進化学、花精化学工業、プレスコなど年間数千万本を生産できるローダーを中心に、業界全体の受注規模は2億本に迫りつつある。

●経済産業省は8月、原材料高騰によるコストアップを十分に添加できない下請け事業者への「買いたたき」防止する狙いで、日本エアゾール協会など事業者団体に対し「買いたたきの具体的内容の明示について」と題する大臣通達書を通知した。過去一年間単価引き上げに応じないなど、具体的内容が例として明示されたことで、下請業者が相談しやすくなる。同省中小企業庁では「下請かけこみ寺」を設置、不公正な取引を相談するよう呼びかけている。

●有力ローダー各社が日本化粧品工業連合会が導入する「新化粧品GMP」への対応を本格化させている。新化粧品GMPは、従来のGMP基準にはなかった、アセアンGMPとの国際的整合性を目的に企業の輸出活動に支障にきたさない狙いで導入されたもので、内部監査と従業員教育、文書化・データ管理化の徹底などが盛り込んである。

●今年、国内に輸入されてきたエアゾール製品のトータル量は5300万缶前後、こんろ用ボンベなど一液製品を加えると1億600万缶前後に達していることがエアゾール産業新聞社の調査で明らかになった。エアゾール製品は制汗消臭剤の一時国産化の消失や男性用コロンの減速から昨年より800万缶前後減っているが、ブレーキクリーナーなど自動車・工業用品を軸に浸透。特に、中国・韓国からの輸入量が増勢で、同地域からは一液製品併せて8000万缶超が日本に輸入されている。

●世界的化学メーカー、米ハネウェル社の日本法人、ハネウェル・ジャパンは10月、米ハネウェル社が新たにフッ素系噴射剤「HFO−1234ze」を新開発したことを明らかにした。発泡ウレタンに用いるHFC−134aの代替需要を見込んで開発され、オゾン破壊係数0、地球温暖化係数6。米国基準では不燃性。日本向けに供給するために必要な化審法への申請・登録準備を急いでいる。

●脱臭LPGを供給する三愛オブリガスの親会社である三愛石油は10月、茨城県東茨城郡茨城町にエアゾール用LPGの専用脱臭工場を建設することを発表した。川崎市にある現有工場の老朽化による設備更新が背景にあり、需要家であるローダーの工場が多く点在する茨城に新工場を設けることで、シェア拡大を狙う。

●東洋製罐は11月、同社が来年滋賀県近江市に建設する予定の「滋賀工場」(=仮称、敷地面積3万6000坪弱。総投資額は約100億円)に、エアゾール・ブリキ缶の高速溶接製缶1ラインを設置することを明らかにした。同社では、ブリキ缶のネッカーとシーマーを同じ機械の中で行うコンビネーションマシンを備えた最新鋭機としている。また、同社では07年11月より、旧東京工場跡地に新オフィスビルを建設、11年より本社機能を移す。子会社である東洋エアゾール工業らも移転すると見込まれる。

●エアゾール産業新聞社の調査によると、ポンプ市場はトリガータイプや泡タイプの伸張により、08年は5億6,500本(前年は5億6,000本)に達したと推定される。トリガーポンプはミニタイプが好調で、整髪料など化粧品からカビ取り剤など家庭用品まで深く浸透。泡ポンプは染毛剤への活用が伸びを牽引した。



C2008年上半期の業界ハイライト


●混合使用を含め07年の圧縮ガス系製品は、窒素ガス処方品約3,100万缶、炭酸ガス処方品3,200万缶、これに酸素・ヘリウム・圧縮空気・亜酸化窒素などを加えると、ほぼ前年並みの約6,700万缶と見られる。近年は環境対応や、天然志向を背景に着実に伸びている。吸入用酸素向けは前年の反動から減少しているが、2連式染毛剤、育毛トニック剤向けが堅調、室内消臭剤へも採用が広がっている。

●日本消防検定協会は1月中旬、07年のエアゾール簡易消火具の鑑定実績を54万1,149缶(前年比48.6%増)と発表した。3年連続の減退からの反転増で、業界関係者は「TV通販が火をつけた前回のヒットから数年が経過、すでに3年の品質保証期限が過ぎ、ようやく買い替え需要が発生してきたのでは」と好意的に見ている。

●日本ガス機器検査協会は、07年のカセットこんろ用ボンベの検査実績を1億2,549万1,016缶、前年比7.4%減と発表した。昨年は起伏の激しい年で、年初は記録的暖冬で生産調整が続き上半期の検査実績は前年同期比28.8%減となった。下半期巻き返したが、上半期の不振をカバーしきれれなかった。

●日本エアゾール協会は1月24日(水)、都内のホテルで新年賀詞交歓会を開き、木内秀人会長(現東洋エアゾール工業相談役)は、平成20年の業界の重要課題として、廃棄処理の本格化への取り組み、中身排出機構の装着徹底、地球温暖化防止対策、改正消安法対応を指摘。また、今年こそ市況浮上を克ち取るべく、新分野の開拓により、横這い基調を脱出しようと強調した。

●日本エアゾール容器協議会は2月13日、会員各社の生産量報告に基づき集計した結果、平成19年1−12月期の容器が5億6,719万缶(前年比0.8%減)、バルブが5億7,700万7,000個(前年比7.4%減)と発表した。この数字の中には、純エアゾール製品向けのほか、カセットこんろ用ボンベ、カークラー用サービス缶、ダストブロワーなど一液製品(ガス物商品)向けも含まれている。

●経済産業省鋼工業動態調査室は2月14日、化粧品統計の一環として、07年のヘアスプレーの出荷数量が6,823万6,000缶(前年比12.8%増)、出荷金額が254億2,700万円(同0.6%減)と発表した。個数、金額いずれも伸び(個数は3年連続増)、業界関係者は「若い女性の髪型に合ったヘアメイク剤としての使用提案が奏功。若い女性の使用率が上昇し、市場拡大が続いている」との見方をしている。

●エアゾール用バルブの有力メーカー、日本プリシジョンバルブ(埼玉県川口市、本部アメリカ)は2月26日、末次信之代表取締役社長の退任および、加藤晃一前社長の社長就任を発表した。利益計画の未達をアメリカ本部が厳しく評価したことが原因とされる。後任の加藤氏は平成18年2月まで同社の社長を務めており、同氏の30年にわたる豊富な経験と手馴れた会社運営が買われて異例の再登板となった。

●日本エアゾール協会(木内秀人会長)は4月23日理事会を開き、平成19年(1−12月期)のエアゾール生産量を5億6,508万1,000缶(前年比0.2%減)と発表した。昨年は春先から男性用コロン、泡状洗顔剤、不快害虫用殺虫剤の大型量販品が登場、例年を大きく上回る展開でスタートしたが、後半トーンダウンした。不快害虫用が寄与した殺虫剤やヘアスプレー、制汗消臭剤が快走、防錆潤滑剤も着実増となった、塗料、室内消臭剤、一般頭髪用品などが不振だった。

●全米消費者用特殊製品協会(CSPA)は5月6日からエアゾール部会中間総会を開き、07年の同国エアゾール生産量を36億5,490万110缶(前年比0.7%減)と発表した。2年連続の微減となったが、それでも史上3位の生産量を確保。米業界の底力の強さと活況の持続を印象づけるものである。人体用品が最大の分野に返り咲いた。

●経済産業省は5月29日、、エアゾール製品処理対策協議会に所属する関係11団体を対象に調査した中身排出機構の装着率(義務対象外の製品を除く)が70.7%に達したと発表した。関連団体向けにかねて調査していたもので、かねて塗料への装着率が98.3%と最も高く、自動車用品が30.3%と最も低い結果となった。

●英国エアゾール協会(BAMA)は6月11日、07年の英国エアゾール生産量が前年比2.7%増の12億5910万缶になったと発表した。これに先立ち、ドイツエアゾール協会(IGF)は07年の同国エアゾール生産量が前年比16.1%増の13億6000万缶になっと発表、ドイツが英国を抜いて世界第2位のエアゾール生産国に躍り出たことが明らかになった。



D2007年1〜12月の国内エアゾール生産統計


日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙2008年4月25日号掲載)


 日本エアゾール協会(木内秀人会長=東洋エアゾール工業会長)は4月23日(水)理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成19年(2007年)1−12月期の生産数量の発表を行った。それによると、総生産量は5億6508万1000缶、前年に比して0.2%の減少であった。ただ、昨年の日本のエアゾール市場は、完成品輸入が前年より約1000万缶増加したと観測され、輸入品を加えた市場配荷量は前年を上回ったと見られる。昨年は、春先から男性用コロン(輸入品)、泡状洗顔剤、不快害虫用殺虫剤の大型量販品が登場、例年とは明らかに違う好雰囲気でスタートした。しかし、7−8月からややトーンダウンし、新製品のリピートが弱く、ヘアスプレーやヘアムース剤で大型新製品が登場したものの、結局、横這い基調を脱し切れなかった。主要製品別に見ると、殺虫剤2.2増、塗料2.9%減、室内消臭剤3.2%減、ヘアスプレー4.5%増、一般頭髪用品2.6%減、シェービングフォーム3.2%減、医薬品10.1%減、制汗消臭剤9.5%増、防錆潤滑剤3.4%増――である。殺虫剤はハエ・カ用が微減となったものの、不快害虫用の大型新製品が寄与し好走、ヘアスプレー・制汗消臭剤は新製品投入、上位銘柄各社の力走で好調に推移し、ヒットした泡状洗顔剤が分類される「その他人体用品」が2ケタ増で健闘した。半面、主要製品では医薬品が大幅に減少し、塗料・室内消臭剤・シェービングフォームが不調だった。


2006年エアゾール主要製品生産数量調査表(単位:千缶)
種類2000年2001年2002年2003年2004年2005年2006年2007年
殺虫剤小計91,20881,11468,00168,30769,80771,23574,87776,492
 空間用殺虫剤51,25444,67038,23040,45644,03343,35846,82446,424
 その他殺虫剤39,95436,44429,77127,85125,77427,87728,05330,068
塗料小計56,44955,68557,41954,75551,92754,61852,77151,247
家庭用品小計83,07564,47472,04370,82569,81873,30472,79768,211
 室内消臭剤35,15925,49832,18328,11228,49731,78032,62331,587
 クリーナー25,43116,47518,78916,72215,02618,83020,71918,792
 洗濯用品2,6812,3662,2231,6181,4601,5051,3271,227
人体用品小計289,983301,605286,027290,880289,287286,530272,997283,455
 ヘアスプレー61,44456,21952,95757,06063,40562,88264,96567,883
 一般頭髪用品101,90197,56198,04691,09280,84774,63271,91470,066
 シェービングクリーム17,09116,07215,40117,04619,15819,71617,91117,338
 医薬品22,95119,64618,56315,87611,06815,75714,15112,722
 制汗消臭剤56,05075,52965,85875,12476,68575,00864,48770,619
工業用品小計40,86138,46938,40342,36742,60443,57942,47943,844
 防錆潤滑剤19,38318,01918,66322,72723,66722,54723,44924,245
自動車用品小計38,94137,04937,49333,44932,01031,75529,03926,071
 自動車用くもり止め3,4892,8712,4022,3392,0541,9201,3051,230
 その他自動車用品35,45234,17835,09131,11029,95629,83527,73424,841
その他(簡易消火具など)小計12,79413,38514,84016,32418,41717,27221,05715,751
全エアゾール総計613,311591,781574,226576,907573,870578,293566,017565,081



E2007年下半期の業界ハイライト


●東洋エアゾール工業の木内秀人会長は6月29日に記者会見し、タイ・バンコク郊外にエアゾール工場を建設すると正式に発表した。工場建設予定地はラヨーン県工場団地内で、約3万5千平方メートルの敷地。08年10月完成・稼動を予定してる。最大手の同社のタイ進出で、業界のグローバル対応は一段と加速してきた。

●フランス・エアゾール協会(CFA)は8月14日、06年の同国エアゾール生産量が5億6711万3千缶(前年比0・2%増)になったと発表した。シェービングフォーム、医薬品が大きく伸び、制汗消臭剤・ヘアスプレーなど有力な製品分野が減退した。

●欧州エアゾール連盟(FEA)は8月21日、2006年の欧州エアゾール生産量が51億3770万缶(前年比2・9%増)に達したと発表した。加盟19カ国の報告集計で、ドイツ・フランス・オランダ・イタリアなどが健闘し、家庭用品分野が好調、人体用品分野が微減だった。7年連続で史上最高記録を更新、欧州業界の底力を強く印象づけた。

●原油高騰によるエアゾール用諸資材の続騰は波状的に業界を襲い、ブランドメーカー筋への価格転嫁交渉に苦慮している。脱臭LPG、アルミ缶、ブリキ缶、バルブ、キャップ、アルコール、HFC−134a、イソペンタン、同ブタン、段ボール、石油系溶剤など軒並み続騰、ローダー筋は苦境に立たされて、収益悪化を招いている。

●経済産業省鋼工業動態調査室は9月中旬、化粧品統計の一環として、07年上半期のヘアスプレーの出荷数量が28,015,000缶(前年比1・6%減)、出荷金額は117億6,300万円(同0・5%増)と発表した。有力関係メーカー筋は、「07年の上半期の出荷量が微減になったのは、前年同期が大きく伸びたことの一時的な反動。若い女性の髪型がロングになり、アレンジした髪をキープしたいというニーズは高い」と、市場の底固さを認めている。

●欧州エアゾール連盟(FEA)主催の第26回国際エアゾール会議および第16回国際エアゾール展示会が9月中旬、英国マンチェスター市で開かれ、53カ国から2100名の世界の業界人が参加した。展示会には、東洋エアゾール工業、ダイゾー、三谷バルブ、住友化学の日本企業4社が出展、注目された。

●エアゾール産業新聞社は、都道府県高圧ガス担当課などの協力を得て、全国のエアゾール充填工場の実態(確認)調査を行ってきたが、9月中旬に結果がまとまった。それによると、工場総数は43。2年前に比べ、3工場(3社)が撤退、1工場(1社)が自家充填メーカーとして新規参入した。

●エアゾール産業新聞社の調査によると、ポンプ市場は全品種にわたって伸張し、07年は5億6,000本(前年は5億3,000本)に達したと推定される。とりわけ泡ポンプが洗顔剤のブレークなどで著増、エアレスの潮流(HVD、デラミ)が定着してきたのが最近の特徴である。



F2007年上半期の業界ハイライト


●混合使用を含め06年の圧縮ガス系製品は、窒素ガス処方品約2,900万缶、炭酸ガス処方品3,300万缶、これに酸素・ヘリウム・圧縮空気・亜酸化窒素などを加えると、前年比400万缶増の約6,700万缶と見られる。天然志向を背景に着実に伸びており、2連式染毛剤、育毛トニック剤の増勢を反映し、吸入用酸素のブレークが寄与した。

●日本消防検定協会は1月中旬、06年のエアゾール簡易消火具の鑑定実績を36万4,126缶(前年比47.3%減)と発表した。3年連続の減退であるが、簡便使用の利便性認知がカギと業界関係者は見ている。

●日本ガス機器検査協会は、06年のカセットこんろ用ボンベの検査実績を1億3,548万9,900缶、前年比6.0%増と発表した。前季からの在庫薄(厳冬の影響)と値上げ絡みの仮需発生が増勢の要因となった。

●日本エアゾール協会は1月24日(水)、都内のホテルで新年賀詞交歓会を開き、木内秀人会長(現東洋エアゾール工業会長)は、平成19年の業界の重要課題として、廃棄処理の本格化への取り組み、市場創出型商品の大型新規開発、諸資材高騰の円滑転嫁、地球温暖化ガスやVOC排出抑制などを挙げた。

●日本エアゾール容器協議会は2月8日、会員各社の生産量報告に基づき集計した結果、平成18年1−12月期の容器は5億7,119万6,000缶(前年比1.1%減)、バルブは6億2,338万4000個(前年比8.1%増)と発表した。この数字の中には、純エアゾール製品向けのほか、カセットこんろ用ボンベ、カークラー用サービス缶、ダストブロワーなど一液製品(ガス物商品)向けも含まれている。

●経済産業省鋼工業動態調査室は2月14日、化粧品統計の一環として、06年のヘアスプレーの出荷数量は6,048万9,000缶(前年比1.7%増)、出荷金額は252億7,200万円(同0.3%減)と発表した。業界関係者は「若い女性の髪型に合ったヘアメイク剤としての使用提案が奏功。若い女性の使用率が上昇し、回復歩調を強めている」との見方をしている。

●エアゾール受託充填会社の有力筋であるエア・ウォーター・ゾル株式会社(東京都千代田区、資本金4億円、川合弘社長)とキョーワ工業(大阪市淀川区、資本金3億3,000万円、尾上英俊社長)は7月1日付けで合併、新生エア・ウォーター・ゾルが発足した。新会社は年間売上げ高138億円、総充填量7,800万缶(液充含む)。

日本エアゾール協会(木内秀人会長)は4月19日理事会を開き、平成18年(1−12月期)のエアゾール生産量を5億6,601万7,000缶(前年比2.1%減)と発表した。ハエ・カ用殺虫剤とクリーナー類が伸び、ヘアスプレー・室内消臭剤が堅調、制汗消臭剤が不振だった。

●全米消費者用特殊製品協会(CSPA)は5月8日からエアゾール部会中間総会を開き、06年の同国エアゾール生産量を36億7,979万5,283缶(前年比1.6%減)と発表した。これは微減だったものの、依然、史上2位の記録。米業界の底力の強さと活況の持続を印象づけるものである。家庭用品が最大の分野となった。



G2006年1〜12月の国内エアゾール生産統計


日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙2007年4月25日号掲載)


 日本エアゾール協会(木内秀人会長=東洋エアゾール工業社長)は4月19日(木)理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成18(2006)年1〜12月期のエアゾール生産数量を発表した。
 それによると、総生産数量は5億6,601万7,000缶、前年に比して2.1%の減少で、事前の予想を上回る減少率となった。これは一部会員企業から報告修正があったため。昨年の日本のエアゾール市場は、際立つ大型新企画品投入の動きは少なかったが、携帯用吸入酸素・温水洗浄便座(ウォシュレット)用ノズル洗浄剤がヒット、衣類用瞬間冷却剤の有力新規品が登場し、ヘアスプレーや殺虫剤、2連式染毛剤など大型市場の堅調が下支えした。
 主要製品別にみると、ハエ・カ用殺虫剤8.0%増(殺虫剤全体は5.1%増)、塗料3.4%減、室内消臭剤2.7%増、クリーナー10.0%増、ヘアスプレー3.3%増、一般頭髪用品3.6%減、シェービングフォーム9.2%減、医薬品10.2%減、制汗消臭剤14.0%減、防錆潤滑剤4.7%増――である。
 ハエ・カ用殺虫剤が前年からの繰り越し在庫が少なく快走、ヘアスプレー・室内消臭剤が上位銘柄の力走で堅調に推移し、便座用ノズル洗浄剤がヒットしたクリーナー、開発ラッシュとなった吸入用酸素が分類される「その他」が、それぞれ2ケタ増で健闘した。半面、主要製品では制汗消臭剤が大幅に減少し、医薬品、シェービングフォーム、塗料が不振だった。


2006年エアゾール主要製品生産数量調査表(単位:千缶)
種類1998年1999年2000年2001年2002年2003年2004年2005年2006年
殺虫剤小計68,26479,81091,20881,11468,00168,30769,80771,23574,877
 空間用殺虫剤40,17449,85151,25444,67038,23040,45644,03343,35846,824
 その他殺虫剤28,09029,95939,95436,44429,77127,85125,77427,87728,053
塗料小計59,69558,88056,44955,68557,41954,75551,92754,61852,771
家庭用品小計73,53581,34083,07564,47472,04370,82569,81873,30472,797
 室内消臭剤28,89627,04435,15925,49832,18328,11228,49731,78032,623
 クリーナー22,07532,07825,43116,47518,78916,72215,02618,83020,719
 洗濯用品2,9792,9372,6812,3662,2231,6181,4601,5051,327
人体用品小計311,037320,281289,983301,605286,027290,880289,287286,530272,997
 ヘアスプレー62,49060,67161,44456,21952,95757,06063,40562,88264,965
 一般頭髪用品112,824123,124101,90197,56198,04691,09280,84774,63271,914
 シェービングクリーム18,39120,28817,09116,07215,40117,04619,15819,71617,911
 医薬品24,15425,50622,95119,64618,56315,87611,06815,75714,151
 制汗消臭剤61,33963,73056,05075,52965,85875,12476,68575,00864,487
工業用品小計40,45240,65640,86138,46938,40342,36742,60443,57942,479
 防錆潤滑剤15,53917,79819,38318,01918,66322,72723,66722,54723,449
自動車用品小計41,43938,78638,94137,04937,49333,44932,01031,75529,039
 自動車用くもり止め3,8463,0873,4892,8712,4022,3392,0541,9201,305
 その他自動車用品37,59335,69935,45234,17835,09131,11029,95629,83527,734
その他(簡易消火具など)小計13,05214,28012,79413,38514,84016,32418,41717,27221,057
全エアゾール総計607,474633,953613,311591,781574,226576,907573,870578,293566,017



H2006年下半期の業界ハイライト


●日本ガス機器検査協会は7月10日、カセットこんろ用ボンベの上半期(1−6月)の検査実績が、前年同期比45.9%増、5,552万46缶になったと発表した。諸資材高騰を転嫁する製品値上げの仮需、厳冬による需要増などによって生産急増となった。

●経産省化粧品統計は8月10日、6月分集計を発表したが、それによると1−6月累計でヘアスプレーは2,847万2,000缶、117億5,700万円の出荷高となった。前年同期比で出荷缶数が6.4%、出荷金額が2.6%、いずれも増加した。若い女性の髪型の変化に合ったヘアメイク剤としての使用提案を訴求したのが浸透しつつある、と関係メーカー筋は見ている。

●フランス・エアゾール協会(CFA)は8月25日、05年の同国エアゾール生産量を5億6,600万缶(前年比0.9%減)と発表した。制汗消臭剤が著しい伸びを見せたが、ヘアスプレー、室内消臭剤、医薬品などが減退した。

●ブレークしている吸入用酸素が期待商材として注目されているが、口火を切ったのは白元が5月に発売した「オーツーサプリ」。同製品はコンビニエンスストアの最大手、セブン-イレブンとの共同開発品で、CVSルートに全国展開して150万缶以上の大ヒットとなり、新たに後発参入した5−6社が追走している。

●欧州エアゾール連盟(FEA)は9月20日、加盟20カ国の05年のエアゾール生産量を調査集計し、49億9,148万缶(前年比2.8%増)と発表した。50億缶の大台にあと一歩と迫ったが、イギリス、ドイツ、イタリアが伸張した。

●微増基調が続くポンプ市場は、06年は5億3,000万本に達すると観測される(本紙推定)。品種(形態)別では、フィンガースプレーポンプがヘアケア用の低迷から減少しているものの、他はいずれも微増推移である。大型新製品投入でディスペンサーが伸張、除菌消臭剤のヒットなどでトリガータイプも増勢、高級志向のワンドロップタイプもいぜん勢いがある。

●日本エアゾール協会(木内秀人会長)は11月22日、東京千代田区の東京會舘で、創立50周年記念パーティーを盛大に開いた。招待参加者180名は、日本のエアゾール産業の礎を築いた先人たちの労苦や熱情に思いを馳せながら、新たな50周年に向け、業界発展へ決意を誓い合った。



I2006年上半期の業界ハイライト


●日本アルコール販売は、ヘアスプレー用途を主力にするエアゾール頭髪用アルコールの05年販売実績を7,735キロリットルと発表した。前年比で3.8%増。ヘアスプレーは堅調に推移しているが、エアコン洗浄剤など他用途分が集計上の都合で混入している。

●日本消防検定協会は1月初旬、05年のエアゾール簡易消火具の鑑定実績を63万1,103缶(前年比52.9%減)と発表した。03年の大幅増のあと04−05年と2年連続で大幅減となった。

●日本エアゾール協会は1月18日(水)、都内のホテルで新年賀詞交歓会を開き、木内秀人会長(東洋エアゾール工業社長)は、平成18年の業界の重要課題として、市場創出型の大型新規品開発、諸資材高騰の転嫁、使用済み缶の廃棄処理対策の具体的な実行展開を挙げた。

●日本ガス機器検査協会は、05年のカセットこんろ用ボンベの検査実績を1億2,780万1,738缶、前年比3.9%増と発表した。厳冬で11月、12月に需要が急増した。

●本紙の調査によると、環境対応・自然志向を背景に、液化ガスとの混合使用も含め圧縮カガス製品は05年6200万缶に達した。主な内訳けは、窒素ガス処方品3,400万缶(2連式製品は2缶で算出)、炭酸ガス処方品2,600万缶、これに圧縮空気・ヘリウム・亜酸化窒素などを加えると、6,200万缶を超える。2連式染毛剤の復調と窒素採用の水性室内消臭剤のヒットが寄与した。

●日本エアゾール容器協議会は2月8日、会員各社の生産量報告に基づき集計した結果、平成17年1−12月期の容器は5億7,716万9,000缶(前年比1.1%増)、バルブは5億7,691万5000個(前年比2.7%減)と発表した。この数字の中には、一般にエアゾール製品向けのほか、カセットこんろ用ボンベ、カークラー用サービス缶、ダストブロワーなど一液製品(ガス物商品)向けも含まれている。

●経済産業省鋼工業動態調査室は2月中旬までに、化粧品統計の一環として、05年のヘアスプレーの出荷数量は5,938万缶(前年比3.4%増)、出荷金額は253億4,000万円(同2.6%減)と発表した。業界関係者は「若い女性層に的を絞ったマーケティング戦略が奏功、その使用率が上昇している」との見方をしている。

●日本エアゾール協会(木内秀人会長)は4月21日理事会を開き、平成17年(1−12月期)のエアゾール生産量を5億7,829万3,000缶(前年比0.8%減)と発表した。室内消臭剤とクリーナー類の活況が目立ち、殺虫剤微増、制汗消臭剤微減、頭髪用品が不振だった。

●カセットこんろ用ボンベの充填各社が5月からブタン高騰を理由に製品当たり10円前後の値上げを打ち出している。日本瓦斯、小池化学、東邦金属工業、東海など各社は、このままでは収益圧迫が著しく座視できないとしている。

●全米消費者用特殊製品協会(CSPA)は5月9日にエアゾール部会中間総会を開き、05年の同国エアゾール生産量を37億3,830万缶(前年比2.4%増)と発表した。これは史上最高記録を更新したもので、米国業界の底力の強さと活況の持続を印象づけるものである。

●日本エアゾール協会(木内秀人会長)は5月26日、都内の東京会館で通常総会を開き、廃棄エアゾール缶の処理対策の具体的実行プログラム(中身排出機構装着の徹底・廃棄処理機の業界提供・消費者窓口の整備強化・消費者啓発PRの実施)への取り組み促進を決議した。

●独エアゾール協会(IGA)は5月30日、05年の同国エアゾール生産量を10億8,800万缶(前年比10.2%増)と発表した。制汗消臭剤の活況が寄与した。

●エアゾール産業新聞社は、インターネット市場調査の最大手、ヤフーリサーチに依頼してエアゾール製品に関する女性成人消費者の意識調査を実施し、6月25日に結果を公表した。それによると、エアゾール製品の使用率は82%、年間消費量は1本以上5本未満が53%、売れ筋商品は殺虫剤・ヘアスプレー・制汗消臭剤の順。重視している購買動機は「環境・安全」「効能効果」「使い易さ」が上位。廃棄処理の際、中身排出機構装着を89%が支持している。



J2005年1〜12月の国内エアゾール生産統計


日本エアゾール協会発表・エアゾール製品生産数量調査表より要約
(本紙2006年4月25日号掲載)


 日本エアゾール協会(木内秀人会長=東洋エアゾール工業社長)は4月21日(金)理事会を開き、かねて同会事務局が調査していた平成17(2005)年1〜12月期のエアゾール生産数量を発表した。
 それによると、総生産数量は5億7,829万3,000缶、前年に比して0.8%の増加で、事前の予想を上回った。昨年の日本のエアゾール市場は、際立つ大型新企画品投入の動きは少なかったが、室内消臭剤・衣類用花粉付着防止剤の大型新規品はじめ塗料・シェービングフォーム・エアコン洗浄剤・ガラスクリーナー・人体用害虫忌避剤などが堅調に推移し、業界受注を下支えした。
 主要製品別にみると、ハエ・カ用殺虫剤1.5%減(殺虫剤全体は2.0%増)、塗料5.2%増、室内消臭剤11.5%増、クリーナー25.3%増、ヘアスプレー0.8%減、一般頭髪用品7.7%減、シェービングフォーム2.9%増、医薬品42.4%増、制汗消臭剤2.2%減、防錆潤滑剤4.7%減、くもり止め6.5%減――である。
 室内消臭剤が大型新規品投入で快走、クリーナー類ではガラスクリーナーの最大手銘柄が再国産化、エアコン洗浄剤が復調し、天候に恵まれた塗料、ゴキブリ・アリ・不快害虫用殺虫剤、シェービングフォームが堅調だった。半面、主要製品ではハエ・カ用殺虫剤、ヘアスプレー、制汗消臭剤が微減で推移し、一般頭髪用品が不振だった。


2005年エアゾール主要製品生産数量調査表(単位:千缶)
種類1998年1999年2000年2001年2002年2003年2004年2005年
殺虫剤小計68,26479,81091,20881,11468,00168,30769,80771,235
 空間用殺虫剤40,17449,85151,25444,67038,23040,45644,03343,358
 その他殺虫剤28,09029,95939,95436,44429,77127,85125,77427,877
塗料小計59,69558,88056,44955,68557,41954,75551,92754,618
家庭用品小計73,53581,34083,07564,47472,04370,82569,81873,304
 室内消臭剤28,89627,04435,15925,49832,18328,11228,49731,780
 クリーナー22,07532,07825,43116,47518,78916,72215,02618,830
 洗濯用品2,9792,9372,6812,3662,2231,6181,4601,505
人体用品小計311,037320,281289,983301,605286,027290,880289,287286,530
 ヘアスプレー62,49060,67161,44456,21952,95757,06063,40562,882
 一般頭髪用品112,824123,124101,90197,56198,04691,09280,84774,632
 シェービングクリーム18,39120,28817,09116,07215,40117,04619,15819,716
 医薬品24,15425,50622,95119,64618,56315,87611,06815,757
 制汗消臭剤61,33963,73056,05075,52965,85875,12476,68575,008
工業用品小計40,45240,65640,86138,46938,40342,36742,60443,579
 防錆潤滑剤15,53917,79819,38318,01918,66322,72723,66722,547
自動車用品小計41,43938,78638,94137,04937,49333,44932,01031,755
 自動車用くもり止め3,8463,0873,4892,8712,4022,3392,0541,920
 その他自動車用品37,59335,69935,45234,17835,09131,11029,95629,835
その他(簡易消火具など)小計13,05214,28012,79413,38514,84016,32418,41717,272
全エアゾール総計607,474633,953613,311591,781574,226576,907573,870578,293



K2005年下半期の業界ハイライト


●英国エアゾール協会(BAMA)は6月30日、04年の同国エアゾール生産量を13億4,120万缶(前年比0・4%減)と発表した。シェービングフォームが著増したほか、制汗消臭剤・自動車用品などが健闘したが、50%以上のシェアをもつ輸出が減少した。

●受託充填量で業界3位のエア・ウォーター・ゾルの新社長に川合弘氏(松下冷機から転出)が就任した。川合新社長は富山県出身、59歳。

●エアゾール産業新聞社は、都道府県高圧ガス担当課や主要資材メーカーなどの協力を得て、全国のエアゾール充填工場の確認調査を行った。その結果、7月上旬現在、全国で45のエアゾール充填工場があり、充填工場の多い順に、茨城県7、兵庫県6、埼玉県5、大阪府および愛知県各4であることが判明した。

●欧州エアゾール連盟(FEA)は9月22日、加盟20カ国の04年のエアゾール生産量を調査集計し、48億5,067万1,000缶(前年比0・4%増)と発表した。ドイツ、フランス、オランダなどが伸長した。

●エアゾール産業新聞社の調査によると、11月現在、ポンプ市場は再び増勢に転じ、05年製販実績は5億2,000万本(前年は4億9,000万本)に達する見通しである。ワンドロップローションタイプが洗顔・美白剤向けに活発に投入され、花粉関連商材向けにトリガータイプが採用されたことが、収穫となっている。

●廃棄エアゾール缶の処理対策は、エアゾール業界と地方自治体(全国都市清掃会議)との間で、@中身排出機構の早期装着徹底A廃棄処理機の業界提供B中身残留缶や中身排出機構の取り扱いに関するブランドメーカーの消費者窓口の設置・強化C消費者啓発の集中努力――で大筋合意した。関係業界の各団体は、11月15日のエアゾール製品処理対策協議会でそれぞれ合意事項を承認し、自治体に先行譲与する処理機の費用負担比率をブランドメーカー73%、容器メーカー15%、ローダー12%と決めた。



L2005年上半期の業界ハイライト


●日本アルコール販売は、ヘアスプレー用途を主力にするエアゾール頭髪用アルコールの04年販売実績を7,455キロリットルと発表した。前年比で0.6%増。ヘアスプレーの大型新製品の参入が寄与したと見られる。

●日本消防検定協会は1月初旬、04年のエアゾール簡易消火具の鑑定実績を146万7,493缶(前年比35.1%減)と発表した。03年の大幅増の反落で減少したが、02年以前の年間量50−60万缶規模から比較すると、いぜん3倍近い高水準を維持している。

●日本エアゾール協会は1月19日(水)、都内で新年賀詞交歓会を開き、冨田猛由会長(東洋エアゾール工業特別顧問)は平成17年の業界の重要課題として大型新製品の投入・新市場の創出による市場再生、進展する業界企業の合併再編、諸資材続騰、具体化する廃棄処理対策の進展などを挙げた。

●日本ガス機器検査協会は04年のカセットこんろ用ボンベの検査実績を1億2,302万缶、前年比2.6%増と発表した。中国・韓国からの輸入品値上げで、国産比率が再上昇したのが特徴。

●日本エアゾール容器協議会は2月15日、会員各社の報告に基づき集計結果を集めていた平成16年1−12月期の容器およびバルブの生産量調査の結果を発表した。それによると、容器は5億7,067万1000缶(前年比0.6%減)、バルブは5億9310万8000個(同1.5%減)。この数字の中には、一般エアゾール製品のほか、カセットこんろ用ボンベ、カークラー用サービス缶など一液製品(ガス物商品)も含まれている。

●経済産業省鋼工業動態調査室は2月中旬までに、化粧品統計の一環として、04年のヘアスプレーの出荷数量は5,745万缶(前年比1.8%減)、出荷金額は247億600万円(同0.6%減)と発表した。業界関係者は「若い女性の需要再開拓が一服し、安定傾向にある」との見方をしている。

●厚生労働省医薬食品局食品安全部は3月22日、食品衛生法施行規則を一部改正する省令(同省令第34号)を官報告示し、エアゾール食品用プロペラント、亜酸化窒素(笑気ガス)を食品添加物として認可した。当面、認可対象はホイップクリームへの適用に限定される。

●一液製品(ガス物商品)のトータル市場は、底固い展開を見せるカセットこんろ用ボンベ1億2,200万缶、やや伸び悩み傾向のカークーラー用サービス缶940万缶、HFC−152aへの転換が進むブロワー600万缶、さらにライター用ボンベ500万缶、トーチ用ボンベ360万缶などを加えると、全体で1億5,200−1億5,300万缶と微増市場を形成している。

●日本エアゾール協会(冨田猛由会長)は4月20日理事会を開き、平成16年(1−12月期)のエアゾール生産量を5億7,387万缶(前年比0.5%減)と発表した。ヘアスプレーとシェービングフォームの活況が目立ち、殺虫剤や制汗消臭剤は微増、医薬品が不振だった。

●全米消費者用特殊製品協会(CSPA)は5月上旬に恒例のエアゾール部会中間総会を開き、04年の同国エアゾール生産量を36億5,048万5,000缶(前年比2.8%増)と発表した。これは史上最高記録を更新したもので、米国業界の底力の強さと活況の持続を印象づけるものである。

●独エアゾール協会(IGA)は5月23日、04年の同国エアゾール生産量を9億8,700万缶(前年比1.8%増)と発表した。ヘアスプレーの活況が寄与した。

●日本エアゾール協会(冨田猛由会長)は5月27日、都内で第50回通常総会を開き、廃棄エアゾール缶の処理対策の具体化が一段と必要になったとして、取り組み推進を決議した。

●業界と地方自治体(全国都市清掃会議)に加え、経産省と環境省の官民4者による各種会合を通じて、廃棄エアゾール缶の処理対策は、中身排出機構の早期装着徹底、廃棄処理機の業界提供、中身残留缶処理や中身排出機構の取り扱いに関するブランドメーカーの相談窓口の設置という大きな方向性が見えてきた。業界内部と業界および地方自治体による2つの実務者ワーキンググループが設置され、具体的な推進案の細部をつめる検討が6月から始まった。





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